こだわりと独りよがりの間

三日間、ほぼずっと家にいられたからか、身体の疲れもだいぶ取れてきた。身体がしゃっきりしてくると、仕事の効率も上がる。

一冊の本の企画を思いつき、それを作っている間には、周囲の人々から、いろんなことを言われる。ここはこうした方が、あそこはああした方が、それはちょっと違うんじゃないか‥‥などなど。その本のことを深く理解した上で意見してくれている人もいれば、そうでもない感じで割と好き放題に言う人もいる。

もちろん、すべての意見を受け入れる必要はない。でも、時には聞く耳も持たなければ、ただの独りよがりになってしまう。その見極めをどうするか。大事なのは、自分がどれだけその本に対して確固たる信念を持てているか。こだわらなければならないところは徹底的にこだわって、雑音から本を守り抜かねばならない。でも、信念を歪めることなく本のクオリティを上げられるような意見であれば、素直に受け入れる度量を持つべきだろう。

こだわりと独りよがりの間で揺れながら、細いロープにすがりつくようにして、僕は本を作っている。

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