どうにか乗り切る

午前中、東小金井で取材を一件。これで、今月の取材ラッシュはどうにか乗り切った。昼過ぎに三鷹まで戻り、ひさしぶりに文蔵に寄る。

行ったことのない場所で、初対面の人に、限られた時間内で、自分たちの記事を作る都合に合わせて、根掘り葉掘り話を聞く。相手側にしてみれば、取材というのはそれだけで十分不躾な行為なのだと僕は思っている。だから事前の準備は欠かせないし、遅刻は厳禁。取材中も相手の話や場の空気を読みつつ、必要な質問をしながら流れをコントロールしなければならない。少なくとも、ただICレコーダーを持って相手に会いに行けば済むような仕事ではない。

取材が一本終わるたび、どっと疲れが噴き出して、それがくりかえされると澱のように身体にたまっていく。僕にはむしろ、取材後に原稿を書く作業の方がはるかにラクだと感じる。

一カ月で25本分の原稿の取材を終えた後にすすりこむ文蔵のラーメンは、たまらなくうまかった。

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