霧の海へ

今週は、先週取材した原稿の執筆に淡々と取り組んでいる。

朝起きて、おひるを作り、コーヒーを淹れ、原稿を書く。きりのいいところで近所のスーパーに買い出しに行き、晩飯を作り、再び原稿を書く。ノルマに達したところで打ち止めて、ビールを飲み、眠くなったら寝る。まあ、今のところ執筆も順調なので、明日にはこの件も一段落するだろう。

その後は‥‥明確な仕事ともいえない、厄介なミッションが待ち構えている。正直、本当に実現できるかどうかもわからない話。たとえるなら、真っ白な霧がたちこめて何も見えない海へ、ボートで漕ぎ出すような感じだ。

これに取り組むのは、はっきり言って、とてもしんどい。避けて通れるならそうしたいくらいだ。でも、これは、僕がやらなければならないこと。そして、やれるとしたら僕にしかできないこと。だから、たとえ心をへし折られるような苦痛を味わうことになっても、僕は霧の海に漕ぎ出す。

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