丹沢表尾根縦走

半年間の本づくりで、なまりになまった身体を叩き直すべく、丹沢を登ってくることにした。丹沢は学生の頃に何度か登った記憶があるが、それ以来とんとご無沙汰だったので‥‥二十年ぶり?(汗) はてさて、どれだけ体力が落ちてるのやら‥‥。

今回選んだのは、丹沢表尾根縦走コース。秦野からバスで行けるヤビツ峠から登りはじめ、二ノ塔、三ノ塔、烏尾山と尾根を伝って、塔ノ岳を目指す。下りは大倉尾根を一気に下って、大倉バス停から渋沢に戻るという計画だ。小さめのリュックに合計1リットルの水と、簡単な食糧、ウインドブレーカー、タオル、財布とiPhone、それからGR DIGITAL IVを詰め込んだだけの軽装備で行くことにした。

早朝の秦野駅に降り立ってみると、ものすごい数の登山客がひしめいていて、びっくり。ヤビツ峠行きのバスに乗れるのか、ちょっと焦ったが、幸い臨時バスがばんばん来てくれて、事なきを得た。

ヤビツ峠からは、一時間少々、蒸し暑い木立の間の道を登る。ふっと周囲が開け、ふりかえると、快晴の空の下に広がる緑豊かな表丹沢の山々が見えた。

二ノ塔のあたりからは、小刻みに上下する尾根伝いの道を歩くことになる。トレイルランニングをするにはよさそうな地形で、実際何人か見かけたが、今日みたいに交通渋滞と呼べるほど混雑してると、走るのもままならないだろう。

梢の間から、ぽわっと、宙に浮かぶように見えていた富士山の頂。こういうのは広角レンズのGR DIGITAL IVは不得手なので、この写真は多少トリミングしている。

道端にぽつんと祀られていた地蔵様。万全の防寒装備(笑)。でも、そろそろ、それだと暑いんじゃないかな。

緑の濃淡が織り成す美しい山並みの向こうに、富士山の白い頂がずっと見えていた。

日の光を透かして輝く新緑の葉。こんな木々を眺めながら、てくてくと歩く。登りはじめてから四時間足らずで、塔ノ岳の頂上に到着。が、あまりに人が多かったので、そこの写真は割愛(苦笑)。用意してきたおひるをそそくさと食べて、さっさと大倉尾根を下ることにした。

登山道の途中には、こんな感じの山小屋が至るところにあって、ジュースとか、ビールとか、かき氷(!)とか、甘い誘惑を投げかけてくる。抗うのが大変だった(笑)。

今回の山歩きでは、なまった身体のトレーニングも兼ねて、いつもの自分のペースよりやや速めに歩くことを意識していたのだが、登りも下りも、それほどきついとは感じなかった。まあ、あっちでのトレッキングの時にいつも担いでるカメラバッグに比べれば、今回のリュックはあってないような重さだったし、それに、息を吸えばいくらでも酸素を吸えるから(笑)、その点ではあまり参考にはならないけど。

ともあれ、いい運動になった。ビールがうまい(笑)。

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