たとえ付け焼き刃でも

昨日のエントリーの続きというか、ライターの仕事について少し。

ライターをやっていると、いろんなジャンルのクライアントから取材を依頼される。時には、まったくの畑違いの仕事を手がけなければならない。僕自身、Webにもほとんど情報がない医療機器のメーカーからの依頼を受けて、途方に暮れた経験がある(苦笑)。

でも、そういう時に「自分の専門外なので‥‥」と言い訳するのは、プロとしては許されない。無理なら最初から引き受けない方がいい。引き受けるなら、わからないことはできるだけ事前に下調べをして、自分なりの準備をして取材に臨む。もちろん、そういった準備は付け焼き刃でしかなく、その分野のエキスパートからしてみれば物足りない知識かもしれない。それは仕方がないことだ。

大事なのは、その付け焼き刃の知識を足がかりにして、きっちり取材をして、自分の中であやふやな部分を全部潰し、予備知識のない読者にも理解できるような記事にまとめあげること。わからない部分は、訊く。調べる。確認する。そういう地道な作業の積み重ねが、ライターの仕事だ。

たとえ付け焼き刃でも、工夫と努力を怠らなければ、ちゃんと斬れる。自分自身、それを改めて肝に命じておきたい。

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