終日、部屋で仕事。懸案の本の企画を実現させるため、台割の検討を進める。
台割とは、本のどのページにどんな内容が入るのか、最初から最後まで割り当てる、本全体の設計図のようなものだ。普通は、ある程度原稿を書き進めてから台割の策定に入るのだが、今回はちょっと特殊な事情があって、既存のフォーマットにできるだけ近い形に構成をあてはめた案も用意しておく必要が出てきた。なので、「1ページ目は総扉で、2、3ページ目はグラビアのイントロダクションで‥‥」といった具合に、ひたすらゴリゴリと検討を重ねていく。
こういう台割を作る作業、僕は大好きだ。頭の中で好きなように本のカタチを思い浮かべられるのは、編集の仕事の醍醐味の一つなんじゃないかと思う。考えているうちにどんどん楽しくなって、時間が過ぎるのを忘れる。
気がつけば、すっかり夜だった。