馴染み深い国

1月5日から11日まで、台湾を旅してきた。

旅の目的は、南部にある霧台郷という場所の取材。外部から依頼された取材ではなかったので割と気楽ではあったものの、台北、高雄、霧台、高雄、台北と各一泊ずつの駆け足の旅だったので、小さな霧台はともかく、台北や高雄のような大きな街を見て回るには時間がなさすぎた。

それでも、台湾という国はとても魅力的だった。海を隔てているのに、まるで日本と地続きの場所のように気安く行ける国。初めて来たのに、昔からとてもよく知ってるような馴染み深さのある国。現地で使われている繁体字は、日本人が見れば何となく意味がわかる。駅でも店でも宿でも、流暢な日本語を話せる人はとても多い。そういうコミュニケーションの敷居の低さも、日本人にとっては近しい国に感じられる理由だろう。あと、台湾には日本の文化が好きな人が多いそうで、街の中には日本の商品や広告、漫画やゲームのビジュアルがあふれていた。

個人的には、今の日本よりも台湾の方が、よほど健やかでまともな社会を育んでいるように感じた。今の日本に蔓延している、先の見えない閉塞感、当然の正義が通じない不条理、どうせ何も変えられないという諦めといった雰囲気は、台湾にはない。昨日投開票された台湾総統選の投票率と結果が、それを証明している。

仕事でも、仕事でなくても、また行ってみたいなあ、と思える国を、一つ知ることができた。

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