Tag: Work

前倒し進行

昨日に引き続き、今日といい天気。空気もひんやりして、からっとしている。洗濯して外に干していたジーンズを取り込もうとしたら、ぱりっぱりに乾いていて、まるで干物というか、立派な利尻昆布みたいな感じになっていた(笑)。

今日もコツコツと、今関わっている案件の作業に取り組む。今までもそれなりに進めてきていたのだが、さらに急ぐ必要が出てきた。というのも来週の前半、たぶん九州方面に取材に行くことになりそうなのだ。そうなると、今やってる案件の作業時間が二日減ってしまう。できるだけ前倒しで進めておかなければ‥‥。

でも、今月初めに帰国して以来、ろくに営業活動もしていないのに、これだけ仕事をもらえているのは、ありがたいことだなあと思う。働かざるもの、食うべからず。もちろん、自分にとって一番大切なテーマの仕事のことも、忘れてはいないけど。

日常の価値

終日、部屋で仕事。今日は変な邪魔も入らず、集中して作業できた。昼はラーメンを作り、夜はパスタを茹でる。麺類づくしだが、まあ、別にいいや(笑)。

晩飯の後も作業を続け、どうにか今日のノルマ達成。この調子なら、来週の〆切に間に合いそう。風呂でシャワーを浴びてすっきりしてから、冷蔵庫からサッポロ黒ラベルを一缶取り出し、プシュッ。

すっかり当たり前のように感じてしまいがちだけど、こうして仕事終わりにビールが飲める日常がいかにありがたいものか、としみじみと思う。春には東北の震災があって、夏には父が逝って、無我夢中でラダック取材に挑んで‥‥。

やらなければいけないことが、たくさんある。忘れてはいけないことも、たくさんある。

敵と味方と

昼、仕事に取りかかろうと思ったら、一通のメール。先週電話口で口論になった取引先の人からの原稿の大幅な書き直し依頼だったのだが、何度読み直しても、何を指示しているのかさっぱり理解できない。仕方なく先方の上司の方に話を振ったら、「ほとんど問題ないですね」と、結局2項目だけの書き直しで決着。何だったんだいったい(苦笑)。

自分のようにフリーランスで世の中を渡り歩いていると、時には、自分の立場と仕事を守るため、怒りたくもないのに怒らざるを得ないことがある。怒ってみせなければ、その時に強いられた不合理が後々までまかり通ってしまうから。僕自身がもっと大物になれれば何の問題もないのかもしれないが(苦笑)、とりあえず今はまだ、望まない戦いをしなければならないことがしばしばある。

僕はもともと丸い性格ではないから、そういう仕事絡みの諍いで敵に回してしまった人も少なからずいると思う。今回口論になった相手からも、藁人形に五寸釘を打ち込みたいくらいには恨まれてるかもしれない(苦笑)。でも僕は、仕事絡みで敵になってしまった人がいたとしても、その人を憎んだりはしたくない。そういうことにエネルギーと時間を費やすのは疲れるし、もったいないから。ただ、もう二度と俺に近づくな、と念じるばかりだ。

敵もいれば、味方もいる。結局、長続きする仕事は、互いに信頼できる相手とのものだから。

写真を撮られる

昨日、歯の詰め物が取れてしまったところがあったので、今日は朝イチで歯医者へ。治療はすぐに終わったのだが、保険証が先月末で失効していたことに今頃気付いた。それを市役所に取りに行ったりして、朝から結構バタバタ。

午後は神保町で取材。といっても、僕が取材するのではなく、される側。僕が今手がけている仕事の中でも、写真にまつわる話を中心に聞かれた。それはそれで気疲れしたのだが、さらに追い打ちをかけられたのが、写真の撮影。

「じゃ、扉ページ用の写真は、外で撮りましょうか、外で」

‥‥え? ‥‥そ、外?

かくして僕は、大勢の人が行き交う神保町の街のあちこちで、顔をひきつらせながら、写真を撮られる羽目になったのだった。ただでされ撮られ慣れしていないのに、こんな街の中でなんて‥‥。恥ずかしくて死にそうだった。神保町界隈で働いている知り合いに目撃でもされたら、本当に倒れてしまっていただろう。

いやもうほんとに、ああいうのは勘弁してください。

経験という足枷

夕方、今関わっている案件の依頼元から電話。で‥‥ひさしぶりに、やっちまった。電話口でのケンカ。あんなことでカッとなってしまって、我ながら大人げない。頭にきた原因はまあいろいろあるのだが、事前にちょっと準備したり説明してくれたりしていれば簡単に回避できたはずの作業が、先方がそれらを怠ったためにこちらが二度手間、三度手間となっているのが、共通した問題。

編集者という仕事は、ライターやデザイナーをはじめとする周囲のスタッフが、できるだけ円滑に気持よく作業ができるように配慮するのが大きな役割の一つだと僕は思っている。その際、経験が豊富かどうかは実はあまり関係ない。駆け出しの編集者でも、丁寧に心配りをしてくれる人は大勢いる。むしろ、中途半端にキャリアを積んで「自分は仕切れる」と思っている(あるいはただ思い込んでる)編集者の方が、相手の手間を考えなくなったり、仕事が雑になったりしがちになる。経験が足枷になっているわけだ。

今回のやりとりで一番失笑したのが、データを納品する際のファイル名の付け方の件。Mac上でZIP圧縮したデータをWindowsで解凍すると、ファイル名の2バイト文字が文字化けしてしまうので、今回はアルファベットにリネームして納品したのだが、「こちらの指示した日本語ファイル名で納品できないなら、そちらのパソコンにWindowsをインストールしてはいかがですか?」と言われた。そんなことするくらいなら、この依頼、最初から断ってる(苦笑)。

しかしこの世の中、便利なものはあるもので、Windowsでも文字化けしないZIPファイルが作れる「WinArchiver」というアプリがあることを友人に教えてもらった。いやー、Mac最高(笑)。