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スライド作り

ちょっと悲しい夢を見て、いつもより早く目が覚めた。僕には珍しく、午前中からバリバリと仕事。いつもは、昼過ぎからでないとエンジンがかからないのだが。

3月24日にあるジュレーラダックのトークイベントで話す時に使うスライドを作る。ラダックの今について、初心者にもわかりやすくしながら、経験者にも「おっ」と思わせるポイントを練り込み、なおかつ写真もできるだけたくさん見せていく。制限時間が短いので大変だが、ま、早口でしゃべれば何とかなるだろう(苦笑)。あいかわらずの道路工事の騒音に悩まされれつつも、夕方までかかって、どうにか仕上げる。

まあでも、これは仕事とは言えないかも。ノーギャラだし(苦笑)。非生産的な一日であった。

三寒四温

大雪が降ったと思ったら、急に小春日和になり、そして今日はまた冷たい雨。三寒四温というか、一寒一温というか。気温や湿度の上下動が激しすぎて、身体がなかなかついていかない。

ガイドブックの作業は、草稿を編集側でチェックしてもらっている最中で、僕はしばし待ちの状態。時々、地図職人さんから制作中の地図のゲラが送られてくるので、それを細々とチェックしたりはしているが。

まあ、これも束の間の休息で、今月から来月末までは、編集作業をがっつりやることになる。それと並行して、新しいクライアントから依頼されている取材案件もこなさなければならない。その上、ラダック絡みのトークイベントへの出演依頼もされているので、なかなかにハードだ‥‥。

そんなわけで、うっかり風邪とかひかないようにしないと。今日も一富士で金柑を補充してきた。

趣味と仕事

僕の趣味って何だろう、と、ふと考えてみる。

自転車? お気に入りの一台はあるけれど、趣味と言えるほど入れ込んで乗り回しているわけでもない。読書、音楽鑑賞、映画鑑賞‥‥人並みかそれ以下。「趣味? 特にないですねえ‥‥」と言ってしまっていいレベルかも。

たぶん、一番趣味らしい趣味と言えるのは、「旅」なのだと思う。「写真」も好きだけど、旅が絡まないと発動しないし。しかし、2006年以来、ラダック以外の場所にはほとんど行ってない‥‥パスポートにはインドヴィザばかりがずらずらと並んでる状態‥‥(苦笑)。

そもそも、ラダックへの旅は自分の仕事にすっかり結びついてしまっているので、もはや趣味の範疇を超えている。でも、自分の一番好きなことが仕事と直結しているというのは、とても幸せなことなのかもしれない。だから、いい意味で、僕の趣味は仕事。

井の中の蛙

二十代の後半くらいから、僕は雑誌の編集者としてのキャリアを積みはじめた。インターネットの専門誌とか、Macの専門誌とか。フリーになってからは、Webデザインの専門誌の立ち上げに関わったりもした。

専門誌の編集部で働いていると、その分野に関するものすごく密度の濃い情報が集まってくる。そうした情報の海に毎日首元までどっぷり浸かってると、世界がその色に染まっているかのような気分になってくる。スペシャリストとしての知識を貯えるには格好の土壌で、同僚にもそういう人が多かったと思う。

でも、当時の僕は、スペシャリストになるのを無意識のうちに避けていた気がする。知識は身につけるに越したことはないけれど、その分野のスペシャリストであることに満足して、井の中の蛙になってはダメだ。ほかの分野でも対応できるような幅の広さも身につけなければ‥‥と。だから僕は、PC系の雑誌のほかに、広告系やデザイン系、もっと地味な実用書系など、やれる仕事はあまり選り好みせずに挑戦していった。‥‥インドの山奥について書くまで間口が広がるとは思わなかったけど(苦笑)。

ある分野のスペシャリストであることは、編集者やライターにとって強力な武器になる。でも、その分野しかわからないけどまあいいや、と自ら割り切ってしまうのは、自分の可能性をただ狭めているだけだと思う。スペシャリストでありながら、井の中の蛙にならないでいることは十分実現できるはず。そういう意味では、自分はフリーになったことで方向性を限定され過ぎずにすんでよかったな、と思う。

今も、インドの山奥の某地方に詳しくなった自分を、これでよし、とはまったく思っていない。もっと学べること、できることはあるはずだから。

執筆から編集へ

今日も昼の間は外で道路工事のドリルが景気よく轟いていたので、本格的な仕事開始は夜から。どうにかこうにか、ガイドブックの草稿の推敲を終える。本当はもっと見直したい気もするが、きりがないし、先は長いので。メールに添付し、編集者さんに送信。ふー。

これで、「執筆」という作業が終わり、「編集」という作業に突入する。考えてみれば、これまで自分が全体または一部の執筆を手がけた本で、編集にノータッチだったものは二冊しかない。ほとんどは企画段階からどっぷりと関わっているので、編集にも当たり前のように関わっているのだが。今回の本は、最初から最後のページまで、すべて自分で構成を決めているので、編集もがっつりやる。

ガイドブックのような本では、編集にものすごく手間がかかる。ちまちまとした細かいチェックを気が遠くなるほど積み重ねて、ある意味、小説や読み物以上に、心を砕いて手をかけなければならない。かの地を旅する人、憧れる人に、役立ててもらうために。

いよいよ佳境。がんばろう。