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取材行脚

午前中から、南大沢で取材。終わった後すぐに電車に乗り、橋本から八王子を経由して豊田へ。駅前でせかせかとハンバーガーを食べ、午後の取材先に向かう。午前も午後もボリュームの大きな取材だったので、夕方に三鷹に帰り着く頃には、かなりヘトヘト。何だかんだで、西東京をぐるっと一周してるし(苦笑)。

取材行脚の移動中、担当さんから、依頼元と関わりのあるほかのライターの方々の話を聞かされて、いろんなタイプのライターさんがいるのだなあ、と思う。僕みたいなライターは、もうクラシックなタイプなのかもしれない。それでもまあ、地味でもやらねばならないことを淡々と積み重ねていくしかないんだけど。

さて、明日もまた、南大沢方面で取材だ。今週、三度目の南大沢(笑)。

編集者とデザイナー

本を作る時の編集者とデザイナーとのやりとりというのは、人それぞれ、いろんなやり方があると思う。僕自身は、デザイナーさんとやりとりする時、一応心がけていることがいくつかある。

一つ目は、あらかじめ、原稿素材の整理をきっちりやること。とても入りそうもない量の材料を狭い部分に押し込もうとしたり、逆にスッカスカな部分をほっぽらかしたりするのは問題だ。そもそもの発注段階で設定ミスがあると、そういう困ったことになる。

二つ目は、レイアウトラフをちゃんと描くこと。イラレでも手描きでも、そのページの役割と注意すべき点を把握してもらいやすいように。ただ、あまりにも細かく決め込みすぎてしまうと、実際に組んでみた時に困ることもあるので、多少の余裕というか、デザイン時に自由に調整してもらえる部分を残しておく。

三つ目は、できるだけちゃんと会って打ち合わせすること。メールや電話だけだと、伝わっていると思っていたことが微妙に行き違ってしまったりする。話し合いをするうちに、思いがけないアイデアが降ってくることもあるし。

制作全体を通しての心がけとしては、こちらの意向をわかりやすく伝えつつ、それをちょこっと超えてくるようなデザインのアイデアを出してもらえることを期待するというか、アイデアを出してもらいやすいような状況を用意するというか。そのためには、時には関係各所に対していろんな交渉をしなければならない場合もあるけれど、それもまた編集者の仕事だ。

すべては、いい本を作るために。

あえて、待ってみる

昼のうちに近所で散髪をすませて家に戻ると、今作っている本の初校PDFが届いていた。さっそくざざっとチェックして、関係者のみなさんに一通ずつメールをしたため、PDFを添付して送信する。明日の午前中には、赤字集約用の紙の初校ゲラも届くし、来週明けには残り20ページほどの初校もすべて出る。表紙の最初のデザイン案も届いた。編集作業が一気に動き出す。

そんなわけでここ数日の、ひたすら惰眠を貪る怠惰な日々は終わった(笑)。

でも、つかの間でも少し息を抜ける時間があったのは、よかったと思う。あれこれと、ゆっくり考えごともできたし。

少し前までは、今作っている本が完成したら、その後は通常の自分の仕事とは少し違う、個人的な取り組みを始めようと考えていた。ただ、今はもう少し動かずに、待ってみようと思っている。その取り組み自体が間違っているとは思わないし、いつか実現させたい計画なのは確かだ。でも今は、いろんなことのタイミングが、あまりよくない。今作っている本がどんな結果を出せるのかまだわからないし、それ以外の仕事の見通しもつきにくい状態だ。本筋ではない仕事関係だと、タイでクーデターが起こったりもしてるし。

あえて、待ってみる。時が来るのを待つ。今はそういう時なのかもしれない。いつかチャンスが目の前を通りがかったら、すかさず跳ね起きて、つかみ取れるように。

オニオンスープ

今週はひさしぶりに、一週間を通じて取材の仕事の予定がない。いつ以来だろうとスケジュールを見返してみたら、一月下旬以来。今週後半には、今作っている本の初校が出てくる手筈になっているが、それまでは骨休めできそうだ。山歩きに行くには、天気予報がちと微妙だけど。

そんなわけで今日の午後は、コーヒーと一緒にクッキーをつまんだりしつつ、優雅に過ごす。夕飯には一昨日のリベンジで、再びタマネギと対峙。今回はオニオンスープを作ってみた。必要なのは、タマネギと、コンソメの素と、水と、塩こしょう、あとは少々の根気。最初に刻んだタマネギをバターで飴色っぽくなるまで焦がさないように炒め続けさえすれば、あとは水とコンソメを入れて10分ほど煮るだけで、とろっとろに甘いスープができあがる。これなら大量のタマネギも無理なく消費できそうだ。

と、僕がうれうれとタマネギを炒めているうちに、クライアントからはメールで、来週の取材依頼がどっさりと届いていたのであった。

出来、不出来

午前中から、板橋方面で取材。毎度のことながら、女子大のキャンパスに入っていくのはいろいろ気後れする(苦笑)。取材自体はつつがなく終わり、担当さんと別れて電車で帰路につく。

家に戻る前に、おひるにラーメンでも食べて帰ろうかと思ったのだが、某店の前まで行ってみたら、「スープ不出来につき今日はお休みします。申し訳ありません」との貼り紙が。ひさしぶりに見たなあ、こういうの‥‥。逆に言えば、そこまでシビアに突き詰めて作ってる店が減ってるということなのかもしれないけど。

帰宅後はコーヒーを飲んでばっちり頭を冴えさせて、原稿に取り組む。個人的には、今日はまずまずの出来だった(笑)。