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#東北でよかった

「東日本大震災が起こったのがまだ東北でよかった。首都圏に近かったら甚大な被害になっていた」という意味の発言を咎められ、今村復興大臣が辞任した。その前後の発言を見ても、言葉の選び方をうっかり間違えたというより、完全に本音が露呈した形での失言で、辞任は当然だと思う。まあ、今の内閣には、これと同じレベルの失言をやらかしたり、国会で虚偽答弁をくりかえしたりしてもしらばっくれてる大臣が、他にもうようよいるが。

それはさておき、今日の昼、Twitterを見ていたら、「#東北でよかった」というハッシュタグがトレンドに流れてきた。見てみると、今村前復興相の失言を逆手に取って、「東北に生まれてよかった」「東北に来てよかった」と、東北ならではの魅力をポジティブに伝えるツイートが、本当にたくさん投稿されていたのだ。見ていて、心が温かくなるのを感じた。

今の政府の驕りと不誠実さを鮮やかに切り返して、僕たちにとって大切なものは何なのかを示してくれたハッシュタグ。TwitterというSNSだからこそ生まれた、素晴らしい現象だったと思う。

ランダム表示

このサイトのヘッダに表示される写真を、アクセスのたびにランダムに表示が切り替わる形に変更してみた。特に深い理由はなく、単なる気まぐれで。

写真は今のところ、合計で6枚。いずれもアラスカで撮影した写真。気が向けば、また何の前触れもなく、しれっと追加するかもしれない。それもまた、気まぐれで。

アラスカの写真と、そして文章。いつか、納得のできる形で、まとめられるといいなと思っている。それがいつになるのか、今はまだ皆目見当もつかないけれど。

悪気はなかった

たとえば、の話である。

ある人が善意で募金活動をしていた。その人が配っている手製のチラシに、なぜか、僕が昔撮った写真が使われていた。どうやら、その人がネットで画像検索してどこからか見つけたものを、チラシにするのに具合がいいからと、そのまま使ってしまったらしい。

「それは僕の写真です」と僕はその人に言う。善意の募金活動でもあるし、掲載料を払えとは言えないが、それでも「無断で使用するのは困ります」とは言わなければならない。その写真を撮影した者として。

「すみませんでした。悪気はなかったんです」とその人は言う。別の写真に差し替えます、とも。僕には何だかもやもやした気持ちが残る。細かいことにツッコミを入れて、意地悪な仕打ちをしてしまったような。

そういう場合の、そもそもの解決策。

たとえ善意の目的だろうと、無償の奉仕だろうと、ネットで拾った画像を使って何かを作ろうなんて発想をするな。必要な素材は、それを所有する人間に「使わせてください」と、頼め。

考えてみれば、当たり前のことだ。その当たり前の手順を踏めない人が、世の中には多すぎる。

フォロバされたらリムる人

日本人は、世界でも他に類を見ないほどTwitterが好きな国民なのだそうだ。海外各国でTwitterが軒並み不振にあえいでいる中、日本での利用状況はずっと好調なのだという。

著名人やタレントの方などはともかく、人間の資質や魅力は、Twitterのフォロワー数が多いかどうかには別に関係ないと僕は思うのだが、世の中にはフォロワー数を稼ぐことに全精力を傾けている人もいるらしい。殊に、自分がフォローしている数の少なさに比べてフォロワーの数が桁違いに多いと、それは人気者の証だと考えている人が。

もちろん、実際に人気者なのでしぜんとそういうフォロー・フォロワー比率になった人も、世の中にはたくさんいる。だがその一方で、自分は人気者と見せかけているだけのイタイ人もちらほらいる。そういう人は、圧倒的なフォロワー数の多さに比べて、各ツイートへのリツイートやいいねの数が不自然なほど少ないので、すぐにわかる。フォロワーの大半が、以前フォローされたのでフォロー返し(フォロバ)はしたものの、その人に興味はないので読んでないし反応もしないという人か、金で買われた擬似的なフォロワーか、だからだ。

中にはさらにイタイ人もいて、特定の趣味のクラスタのユーザーにフォロバしてもらう目的で、いきなり5000人ほどもそのクラスタの人をフォローしまくり、ある程度フォロワーが集まった段階で、自分からのフォローを全部リムーブ。代わりにその趣味に関係する大手企業や有名ブランドの公式アカウントだけを100ほどフォローし、それらの公式アカウントにリプライを送って、自分はさも良心的なファンでそのクラスタの人気者でもあるかのように見せかけるという愚策に出た。

こんなやり方でフォロバしてくれた人を全員リムっても、自分のツイートには魅力があるからそれほどリムられないと思い込んでいたらしいのが、さらにイタイ。案の定、フォロワー数は半減してさらに減り続け、その趣味のクラスタ界隈では要注意人物としてたちどころに悪評が知れ渡り、高い代償を払うことになったという。

そもそも、こうしたフォロワー数稼ぎのみが目的の大量フォロー&リムーブは、Twitterの利用規約に違反していて、Twitter側もシステム的に監視している。ただ、世の中にはそうした監視の目をくぐり抜けるための自動化ツールも出回っている。何とも不毛な、むなしいイタチごっこである。

このブログでも何度か書いているが、ソーシャルメディアは結局、今の時代のインフラの一つでしかないのだ。現実を現実以上のものにはできないし、自分を自分以上の存在にすることもできない。嘘と見栄で塗り固めても、おのずとどこかでボロが出る。逆に言えば、つかのまの嘘しかすがるもののない可哀想な人たちが、そういうむなしい行為に走るのかもしれない。

アマゾン前のめり

昨日の夜中過ぎ、つまり日付的には今日だが、街の書店では見つけられないでいた本をまとめて何冊か、アマゾンで買った。

本がうちに届くのは早くても明日だろうと思っていたし、現に、今日の昼頃に届いたアマゾンからの発送完了メールにも、到着予定日は明日と書かれていた。ところが、今日の夕方には、もうヤマト運輸がうちまで届けに来てくれていたらしい。僕は取材で日中出払っていたので、受け取ることはできなかったのだが……。まさか、注文してから半日ちょいで届くとは想像もしてなかったし。当日お急ぎ便でも何でもなく、わざわざ一番ノーマルな設定で申し込んでおいたのに。

思い返してみると、年明けすぐにアマゾンで体重計と文庫本を一冊注文した時も、到着予定日よりも一日早く届いていた。アマゾン、なぜにそこまで前のめりに……。意図的にスピーディーに届く感覚を体感させて、アマゾンプライムに移行させようという意図なのだろうか。

とにもかくにも、ヤマト運輸さん、まじでお疲れさまです。