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時計について

今日は、例のApple Watchの発売日だったそうだ。僕の友人にはMacユーザーが多いので、早々とゲットした人もちらほらと。新しいガジェットって気分アガるよね、いいなあ、と思う。ケータイやスマホを持つようになってから腕時計をしなくなった人も、またスタイルが変わってくるのかもしれない。

僕自身は、意外に思われるかもしれないけど、外出する時はほぼ必ず腕時計をつける。そんなにせかせかと時間を気にするたちでもないのだが、まあ、昔から時刻は左手首で確認するのが習慣だったから。高級な腕時計には縁も興味もなくて、ここ数年は、ほぼプロトレックだけを使い続けている。

僕の場合、旅に出る時も割とエクストリームっぽい場所に行くことが多いから、その相棒としてプロトレックは欠かせない。ソーラーで発電できて、方角と高度と気圧が測れるというのは、本当に役に立つ。世の中には結構な数のユーザーがいると思うけど、リアルに標高5500メートルを計測したプロトレックのユーザーって、そうそういないと思う(笑)。

だからApple Watchも、ソーラー発電と気圧&高度計がついたら、ぼちぼち考えてみようかな。まあ、そんなこと言いながら、再来年あたり、しれっと買っちゃってるかもしれないけど(笑)。

思い出横丁

昼に東小金井、夕方に白金台で取材。今日は朝から不穏な空気で、雨混じりの強い風に傘があおられ、裏返って壊れないかとヒヤヒヤしながら歩く。

取材を終えた後、打ち合わせのため、新宿へ。てっきり喫茶店とかで会うのかと思っていたら、指定された場所は思い出横丁の脇にある居酒屋(笑)。もちろん、最初の1時間で打ち合わせはばっちりやったのだけれど、その後はそのまま楽しい飲み会になってしまった。

思い出横丁、ひさしぶりに通りがかったのだが、海外から来た人たちがすごく多かった。しばらく前からそうなのかな? あの横丁の佇まい、確かにフォトジェニックだし、観光で来た人にはたまらないと思う。街並って、ただすっきりきれいで歩きやすければいいってものでもなくて、猥雑な空気が時に人を惹きつけ、和ませることも確かだから。東京に海外からの観光客をもっと呼び寄せたいなら、あんまりどこもかしこも同じようにきれいにしすぎると、かえってダメだと思う。

さて、酒量は控えめにしておいたし、明日も明後日も取材だ。いろいろがんばろ。

がむしゃらに

この間、とある会社から、まったく予想もしてなかったような打診を受けた。最終的にそれが仕事という形になるかどうかはわからない、というか、そうなる確率はけっして高くないのだが、少なくとも、そういう打診をもらえたこと自体、僕にとっては一種の励みになるものだった。

で、それをきっかけに、あらためて思ったのだが‥‥やっぱり、もっと撮らないと、もっと書かないと、ダメだなと。去年の秋にアラスカに行った時、自分の中で何となくリスタートを切れたような気もしていたのだが、それにしては、今はまだ、写真も、文章も、全然足りてない。もっといろんな土地にばんばん出かけていって、目に映るもの、聞こえてくるもの、心に刺さるもの、かたっぱしから撮って、書いて‥‥それを形にできるかどうかは、場合によっては後回しでも構わない。

いい意味で、もっと後先考えず、がむしゃらに。今だからできること、今しかできないことを。

遠くを想う

先々週は5件、先週は7件、今週は8件。大学案件の取材ラッシュが、いよいよ佳境に突入してきた。今週の平日は木曜だけかろうじて空いていたので、みっちり原稿の執筆に使う予定だったのだが、ついさっき、そこも急な取材で埋まってしまった。原稿を書くのがなかなか追いつかない。翌朝に取材があるのに徹夜で書くわけにもいかないし。

机に向かっていて切羽詰まった気持になる時は、椅子の背もたれに身体を預けて、遠くのことを考える。澄んだ青い空。渇いた地面に咲く小さな花。風に揺れる黄金色の麦穂。懐かしい人たちの声。

「‥‥‥‥タカ! ずいぶんひさしぶりだねえ。しばらく来ないうちに、顔がなまっちろくなっちゃってるよ!」

僕には、もう一つの居場所がある。それは、とても恵まれた、幸せなことだと思う。

ロープロ プロタクティック 350AW & 450AW

Lowepro Protacticしばらく前からの懸案だった取材用のカメラバッグの問題に、ようやく一つの結論を出した。選んだのは、ロープロのプロタクティック350AW。去年の秋にリリースされた、新しい設計のカメラバッグだ。

今回、選ぶ基準として考えていたのは、標準ズームをつけたカメラとレンズ2、3本、予備のカメラ、13インチくらいまでのノートパソコン、そして撮影機材以外のものもそれなりに収まる収納力を持っていること。なおかつ、できるだけ取り回しやすいサイズで、頑丈でもあるということだった。

バックパック型のこのカメラバッグは、上部のメインの取り出し口のほかに左右下部にも取り出し口があり、スリングパックっぽい使い方もできる。背中側からはフルオープンにできるので、中身の整理や間仕切りの調整もしやすい。入れようと思えばレンズをつけたカメラ2台を上下に収めることもできるが、D800クラスのボディだと、上部の取り出し口は問題ないものの、左右下部からの出し入れはちょっと窮屈。一方のカメラに70−200mmクラスのレンズをつけっぱなしにするなら、同型で一回り大きいプロタクティック450AWを選んだ方がいい。僕の場合は、350AWの上半分に24−120mmをつけたD800、下に16−35mmや70−300mm、空いた隙間に50mmやサブのGRD4、予備バッテリーなどを収めるつもりでいる。

取り出し口が多い割に、全体の造りは結構がっちりしていて、それなりに安心感がある。背中側には13インチ程度のノートパソコン用収納スペースが用意されているほか、内外には小物整理用ポケットがいくつか。それ以外にも、このバッグには外装全体にスリップロックループが張り巡らされているので、対応するボトルポーチやアクセサリーケース、三脚固定用のストラップなどを自由に装着できる。僕がプロタクティック350AWを選んだ最大の決め手は、この拡張性の高さだった。だって、水筒もなしでラダックやタイを歩き回るなんて考えられないし、脱いだ上着やレインポンチョはストラップで留めておきたいし。撮影機材しか持ち運べない設計のカメラバッグは、結局、僕にとっては使いにくいだけなのだ。

こちらの公式の動画で、どういう感じで機材が収まるかを見せてくれているので、参考までに。

一通り機材を詰めて、背負ってみると、なかなか軽快。上部からのカメラの出し入れもスムーズだ。実際に使ってみなければわからない部分もあるだろうけど、僕にとっては、通常の取材ならこれで十分対応できそうだ。昔からロープロとは相性がいいので、もし強烈に気に入ってしまったら、450AWも買い足すかもしれない(笑)。現場に持ち出すのが今から楽しみだ。