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「素材」への敬意と感謝

時に編集者の立場になる自分自身への戒めも込めて、の話なんだけど。

編集の仕事では、文章や写真、イラストなど、いろんな素材を組み合わせながら、本や雑誌の形に仕上げていく。だが、ともすると編集者は、こうしたものを本当に単なる「素材」としてしか見なさなくなってしまいがちになる。その結果、それらをぞんざいに扱って、ライターや写真家、イラストレーターをすっかり失望させてしまうことも少なくない。

「素材」に問題があるから手を加えたんだ、それが編集者の仕事だ、という人がいるのもわかる。でも、ライターや写真家が憤慨するような扱い方をせざるを得なくなったのなら、ライターや写真家側に手抜かりがあったならともかく、でなければ最初の仕事の発注時点で問題があったからだ、と僕は思う。その場合、編集者はちゃんと謝罪しなければならない。

編集者は、ライター、写真家、イラストレーター、デザイナー、その他のスタッフが提供してくれる成果に対して、常に敬意と感謝を持たなければならない。ライターは一文字一文字に、写真家やイラストレーターは1ピクセルごとに、それぞれの思いを込めている。最終的なゴールを目指していく時、編集者は途中でさまざまな決断を下す必要に迫られるけれど、その中でもけっして、関係するスタッフの気持をうかつに踏みにじるようなことはしてはならないと思う。

常に敬意と感謝を忘れずに。改めて、自分自身への戒めも込めて。

晴れていれば

昨日はとてもいい天気だったので、都心にお出かけ。

最初は品川のキヤノンギャラリーのインド写真展に行こうとしたのだが、日曜祝日は休館なのを完全に見落としていた。迂闊(苦笑)。じゃあ恵比寿の写美にしよう、と電車で引き返してみると、開催中のキャパ展の会場は芋を洗うような混雑ぶりで、とても写真をゆっくり見られるような状態ではなかった。会場内でiPhoneで写真撮ってる、信じられないおばはんがいたり。やれやれ。

そんなわけで昨日は写真に関する運にはまったく恵まれてなかったのだが、それでもすっかりいい気分になれたのは、天気が本当によかったからだと思う。抜けるように青い空、降り注ぐ日射し、吹き抜けていく風。人が作り出したどんなものよりもぜいたくな、自然からのいただきもの。フーディニジャケットを脱いで、五分袖のTシャツ一枚で街を歩くのが気持よかった。晴れていれば、それが一番の愉しみ。

もうしばらくしたら、じわじわと暑くなってくるのかな。

ただぶらぶらと

今日は仕事を休んで、昼から外出。新宿のニコンサロンで開催中のチベット写真展へ。すると会場でいきなり知人に遭遇してびっくり。類は友を呼ぶというか何というか(笑)。ギャラリートークを聞いた後、その知人とらんぶるでお茶を飲みつつ、旅とカメラ談義。

一人になった後、原宿まで移動。表参道はとんでもない人出。早々に脇道に入り、夏向けのTシャツでいいのはないかと、いくつかの店をのぞきながらぶらぶら歩く。結局、色やサイズで不満が残って、何も買わないまま、渋谷から帰路につく。

ひさびさに頭をカラッポにして、一日中、ただぶらぶらと一人で歩き回って、何か楽しかったな。いろいろリセットしていかなければいけない時期なのかも。

干上がる言葉

昼、カメラを携えて、井の頭公園へ。今作っている本の解説記事に必要な素材写真の撮影のため。よくある写真だが、なければないで困るので、粛々と撮る。

撮影を終えて三鷹まで戻り、帰りにちょっとだけ寄り道して水中書店に行くと、リトスタのミヤザキ店長とばったり。お店の方を紹介していただき、しばし談笑。こういう静かで居心地のいい古書店に来ると、あれもこれもと目移りするが、ミヤザキさんにひょいと手渡されたコヨーテのアラスカ特集号を一冊買う。

それにしても‥‥ここしばらく、本をまったく読めていない。新しい本の制作に突入するといつもそうなのだが、今回は特に大学案件の繁忙期と重なったこともあって、毎日ひたすら原稿に追われ、キーボードを叩き続けるだけでいっぱいいっぱい。脳みその容量に空きスペースがまったくない(苦笑)。

とはいえ、アウトプットばかり続けていては、言葉もいずれ干上がってしまう。もうちょっと余裕ができたら、一日のうちほんの少しでもソファで本のページをめくる時間を作りたい。そのためには‥‥とにかく今を乗り切らねば。

下町の休日

スカイツリー

ひさしぶりにすぐ近くから眺めた、東京スカイツリー。といっても上に上ったわけではなく、近くのショッピングモールに行ったわけでもない。押上の駅から少し歩いたところにある、スパイス・カフェというお店にカレーを食べに行ったのだ。日替わりのポークビンダルとラッサムのカレーランチをいただいたのだが、スパイスのくっきりとした味と香りで身体の血の巡りがしゃきっとするような、素晴らしいカレーだった。

その後はぶらぶら歩いて吾妻橋を渡り、蔵前に先日オープンしたNAOT TOKYOで、角田明子さんの写真展を拝見しつつ、ちゃっかりと自分の靴を試し履きして購入。その後はエムピウで、靴に合わせた革のベルトも。馬喰町ART+EATやスターネットに寄り道しつつ、秋葉原から電車で三鷹に戻り、リトスタで今季初のたけのこと塩昆布のチャーハン。いろいろ完璧な休日。これだけまるっと休みらしい休みの日も、ひさしぶりかもしれない。

さて。明日からまたがんばりますか。