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ゆっくりしてれば?

インドでの仕事が出発直前にキャンセルになった影響で、今週と来週はスケジュールにぽっかり穴が空いている。今日も一日、昨日の取材の原稿を手直ししたり、ノルウェー取材の請求書や経費の整理をしたりしていたのだが、それらもだいたい片付いてしまったので、ヒマというか手持ち無沙汰というか、ともすると不安にかられそうな状況ではある。

こんな時、ラダックにいる親しい人たちなら、僕に何て言うだろう、と考える。

「へー。仕事なくなったんだ。じゃあ、ゆっくりしてれば? 散歩して、どこかでお茶でも飲んできなよ」

‥‥こんなところだろうな(笑)。そもそも、あっちで暮らしてた時は、たとえ何かいらつきかねないようなことがあっても、そんなにせかせかした気分にはなれなかったのだ。すべてがゆったりと、なすがままに流れていた時間。

そうだね。本でも読んで、ゆっくり過ごすよ。

メモに頼る

最近、自分の記憶力に、まるで自信が持てない。もう、ずいぶんいい歳こいたおっさんだからというのもあるが、それにしても心もとないので、最近はすっかりメモに頼っている。もらいものの大きなブロックメモの紙に、ことあるごとにメモして、目につく場所に置いているのだ。

近所のスーパーに食材の買い出しに行く時は、買わなきゃならないものを全部メモ。翌朝生ゴミを出さなきゃならない時はメモを枕元に。取材の予定がある時は、何時に家を出て何時の列車に乗り、どこで乗り換えるかまで前日のうちにメモして、財布と鍵の横に。仕事が立て込んできたらTO DOリストをメモして、デスクライトの下に。今や、物理的な紙のメモを置いとかないと、不安にかられてしまうのだ。

それにしても、ボンクラになったもんだなあ、と我ながら思う。だって、何かをグーグルで調べようとして、キーワードを入力しようとしたら、何を調べようとしてたか思い出せないくらいなんだもの。やばい(苦笑)。

確かにその通り

昨日の夜は、キャンセルになったインド取材の件などでちょくちょく連絡が来ていたこともあり、もやもやした気分でなかなか寝付けなかったのだが、いざ布団に入ってみると、思いのほかどっぷり寝られた。今までに仕事絡みで味わってきた苦い思いの数々に比べれば、少なくとも僕個人の立場にとっては、そんなにたいしたことじゃない。

それでも、昼少し前に起き出して、部屋の隅に置いたままの荷造りを終えたダッフルバッグやカメラバッグが目に入ると、さすがに何とも言えない徒労感を感じた。あれを担ぎもしないまま、またほどかなきゃならないのか‥‥。

腹が減ったので、近所のフレッシュネスへ。スパムバーガーとコーヒーを注文し、運ばれてきたトレーに添えてあったマドラーを見ると、こんな言葉が焼き付けられていた。うん、確かにその通り。今日は家にいることにするよ。

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青色吐息

ここ2、3日、ブログを書くような余裕はまったくなかった。それもこれもすべて、青色申告のせいである。

先週土曜の午後、知人が関わっているフリーランス向けの青色申告のセミナーに参加して、割と具合のよさそうな青色申告用のソフトを紹介してもらったので、日曜からいざ、と取り組んでいるのだが、いやもうほんとに、はてしもなく長い長い道程で‥‥。初心者にはわけのわからない用語ばかりだし、仕訳の仕組みもさっぱりわからないし、おっそろしく消耗した。わけのわからん理系の原稿を5万字くらい書かされた気分(苦笑)。

それでもまあ、ちまちま入力してるうちに少しずつソフトの仕組みにも慣れてきて、金額的にも通帳とほぼ合致するくらいまで整ってきたのだが、それでも気分はさっぱり上がらない。そりゃそうだ。儲かりまくってウハウハならともかく、今のていたらくじゃ、青息吐息ならぬ、青色吐息だ。

あー。もっとビッグな身分になりたい。そしたら税理士の先生に、メンドクサイことを全部丸投げできるのに(笑)。

抜け出すには

午前中、三鷹駅前の喫茶店で打ち合わせ。ありがたいご提案をいただいて、今年の夏のプランがようやく少しずつ固まってきた気配。他にも絡めなければいけない仕事があるので、細かい部分を詰めていく必要はあるのだが。

去年の秋にタイ取材を終えて帰国してから今年初めにかけて、大小いくつかの仕事のオファーをいただいたり、自分からも新しい企画を提案したりしていて、それなりにいろいろせわしない。それでも自分的には、何かもう一つ物足りないというか、こんなんじゃ抜け出せないんじゃないか、という気がしている。

「抜け出す」というのは、経済的なこととか自身に対する評価とかではなく、何というか‥‥自分で「これだ」と確信できるような、突き抜ける手応えを感じられる仕事ができていないのでは、ということ。目の前にぶらさがった任務に一生懸命取り組んで、自分なりに結果を出そうと努力してはいるけれど、そこからぐっと抜け出すまでには至っていないというか。

目の前の仕事はもちろん大切で、おろそかにするなんてもってのほかだ。でも、その先にあるかもしれないものを見据えて考えてみることも、同時にやらなきゃいけないな、と思う。じっと手を見る、だけで終わってしまわないように。