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ゆで卵の秘訣

普段、自分の家で朝昼兼用の食事を作る時、かまたま納豆うどんを作ったり、ラーメンに卵を落としたりするので、冷蔵庫には卵がほぼ常にある。海外取材が入るタイミングでは冷蔵庫に残らないように計算して買っているのだが、来週からのブータン取材を前に、妙に取材や打ち合わせがたくさん入って、おひる用だけでは使い切れなくなってきた。だから今夜は、晩ごはんのおかずに、ゆで卵を2つほど作った。

ゆで卵というやつは、雑に作ると意外とうまくいかない。まず、ゆでるより少し前に冷蔵庫から出して、ある程度常温に戻しておく。鍋で湯を沸騰させたら、ごとんと放り込まず、おたまとかでそろっと卵を入れる。時々菜箸で転がしながら、10分ちょい。ゆで終わったら冷水で冷やし、殻をむく。

今日のゆで卵は、半熟よりちょい固ゆでくらいの、好みの加減にできた。たまに作って食べるとうまいな。

取材で水戸へ

日帰り取材で、水戸へ。去年のGW前に行ったのと同じ大学だ。東京駅から特急に乗って、水戸まで1時間以上かかる。水戸駅からはバスで20分。乗り継ぎ時間も半端ないし、やれやれという感じの遠さである。

こういうしんどい遠距離取材の時は、せいいっぱいおいしいものを食べてないとやってらんないので、往路は去年と同様、東京駅地下でイベリコ豚重弁当を調達。取材を終え、ヘロヘロになって東京駅に戻ってきた時は、八重洲地下のエリックサウスで、サバと焼きネギのアチャーリーフィッシュ。おかげでだいぶ癒された。食べ物の力はすごい。

しかしまあ、少しは平和になるかと思ってた5月、全然その兆しが見えない……6月も厳しいことになってきてるし……早くラダックに逃げたい……。

グラマのスプーン

終日、部屋で原稿を書く。夕方、晩飯を食べにココイチへ。毎年2月から3月まで限定で出るグラマ(グランドマザーカレー)を注文すると、店員さんが「くじを引いてください」と箱を持ってきた。引くと、当たり。スプーンがその場でもらえた。

このスプーン、今年だけで2本目。グラマを2回食って、2回とも当たったのだ。さらに言うと、このスプーン、これまでに合計4本当たったことになる。うちに友達を大勢呼んでカレーパーティー開いても大丈夫な計算だ。やらないけど。

まあ、毎年2カ月で全国で20万本配っているスプーンらしいから、そこまでレアなケースではないのかもしれないが、こういうところで微妙に運を消費するくらいなら、もうちょっとほかのところに運を回したいものだ。人間の持っている運なんて、結局、死ぬまでにはプラマイゼロになるんだから。

焼肉のおすそわけ

ラダックの風息[新装版]」が無事に完成したので、昨日は吉祥寺の李朝園で、恒例の焼肉打ち上げ。ひさしぶりに食べに来たけど、安定のうまさ。今回の本は企画が通るまでにとんでもなく苦労させられたから、感慨もひとしおだ。

肉の合間にイカのゲソをうれうれと炙っていた時、隣の席にいたご婦人から、

「あの、すみません。もしよかったら、これ、めしあがりませんか?」

と、焼く前の肉がふた皿、差し出されてきた。聞くと、一緒にいた年配の男性が体調がイマイチなので、早めに切り上げて帰ることにしたのだという。

「残して帰ったら捨てられちゃうから、もったいないでしょう?」
「ありがとうございます。じゃ、いただきます」

というわけで、こちらとしては構想外だったホルモンとコブクロが供給され、期せずして異様に充実した食卓になった。こんなこと初めてだ。

ありがとうございました。ごちそうさまでした。そして、どうかお大事に。

寝て、食べる

昨日の夜は、10時間以上寝た。とにかく疲れてて、眠くて、身体が睡眠を要求している感じだった。

午後、渋谷方面に取材へ。空気がぬるんでて、濡れた綿のように、じっとり湿気を含んでいる。近所の木蓮はもう満開で、盛りを過ぎつつある。あと数日でぼたぼたと散ってしまうだろう。ということは、桜が咲きはじめるのは来週末くらいか。

今日の取材は割とスムーズに進められて、首尾よく終えることができた。渋谷から吉祥寺まで戻り、ハモニカ横丁にあるものすごく小さなカレー屋さんで、エビとチキンの2色カレーを大盛りで。ガツガツ食らって、おなかいっぱいになった。

しっかり寝て、しっかり食べて、また明日からの戦いに備えねば。こんなところで、へこたれるわけにはいかない。