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「いちばんわかりやすい電子書籍の本 自分で書く、作る、配る、売る方法」

いちばんわかりやすい電子書籍の本 自分で書く、作る、配る、売る方法
文:山本高樹・栗原亮
価格:本体1500円+税
発行:エムディエヌコーポレーション
A5判192ページ
ISBN978-4844362098

知人のライター栗原亮さんとの共著が発売になります。電子書籍を自分自身で作り、配布・販売するまでの方法を、初心者の方にもわかりやすい形で紹介しています。僕はこの本全体の企画・編集と、前半部分に収録された電子書籍の企画・執筆・編集のノウハウの執筆を担当しています。同じ内容を収録した電子書籍版も、少しお買い得な価格で発売されるそうです。

校了とか、重版とか

午前中から、原宿にある知人の編プロで仕事。厄介な案件を一つ片付けた。来週前半まで使って作業をすれば、インドに行く前にすべて終わらせることができそう。

仕事の合間にメールをチェックすると、この間入稿した書籍の色校正作業中に、見逃していた誤植が発見されたとの報せ。あちゃーと思ったが、版元の編集者さんのおかげで、どうにか事なきを得て、校了することができた。ふー。

その後、別の出版社の編集者さんからメール。僕が編集を担当して、去年の初めに発売されたWeb文章術の本が、一年半の月日を経て重版されることになったらしい。発売直後からバンバン売れてジャンジャン重版がかかるなら、もちろんそれに越したことはないのだが、地味ながらもじわじわと売れ続けて、忘れた頃に重版がかかる方が、個人的にはうれしい。はやりすたりに関係なく、本自体の素性の良さや底力を、読者に証明してもらえたような気がするから。

校了とか、重版とか、編集者冥利に尽きる出来事に恵まれた一日だった。

いい編集者、ダメな編集者

今日は朝から緊急事態発生で、バタバタしっぱなし。どうにかメドは立ったが、これが不測の事態というやつか‥‥。

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このブログで時々書いている、編集者という仕事についての話。僕もそこそこキャリアが長いので、今までいろんなタイプの編集者の方と仕事をしてきたが、周囲が認める優秀な編集者と、そうでない編集者との間には、どんな差があるのだろう、と折に触れて考えていた。クリエイティブのセンスの優劣というのは、その人の得意分野や読者の好みにも左右されるから、簡単には比べられない。でも、そうではないもっと基本的な部分で、両者の差を分ける決定的な違いがある、と僕は思う。

いい編集者は、スタッフに仕事を「やっていただく」と考える。ダメな編集者は、スタッフに仕事を「やらせる」と考える。

実際、一事が万事、このスタンスの違いがすべてではないだろうか。編集者はあくまで「黒子」であって、間違っても「黒幕」みたいな気分になってはいけないのだ。でなければ、さまざまな業種のスタッフを結束させて、いい本を作れるわけがない。少なくとも僕は、「こいつにやらせとけ」とふんぞり返っているような編集者のために、心を込めて仕事をしようとは思わない。

最近、僕が携わっている仕事で、こういう違いを如実に感じる人々と関わる機会があったので、書いてみた次第。

誠実な本

終日、部屋で仕事。書籍の再校ゲラを突き合わせ、チェックを重ねていく。

こんなことを書いたら関係者全員にボコられそうだけど(笑)、今作っているこの本は、僕が当初思い描いていたよりも、ずっといい本に仕上がりつつあるような気がする。それは僕の能力でも何でもなく、ひとえに今回力を貸してくださっているスタッフの方々のおかげだ。僕一人では、限界値はたかが知れている。

まったく異なる個性や能力を持つ人たちでも、同じビジョンの目標をしっかりと共有して、それぞれの長所を持ち寄って力を合わせると、こういう化学反応が起きるのだろうか。今回作っているのは、別に読んだ人が涙を流して感動するような類の本ではなく、ある意味コテコテの実用書なのだが、本を手に取ってくれた人を裏切らない誠実さは、しっかりと込められているのではないかと思う。

さて、あともう一息。

完成間近

昨日のエントリーでも書いた書籍の仕事は、今がまさに佳境というか、追い込み時。再校のチェックをしている真っ最中で、今週末に念校をチェックして、来週明けに戻せば、無事に校了ということになる‥‥はず。

デザイナーさんから送られてきたカバーデザインの画像を眺めたりしていると、いよいよだな〜、と気分が高揚してくる。思えば長い道程だった‥‥(遠い目)。いわゆるコテコテの実用書なのだが、本の前半部分は自分で原稿を書いてもいるので、思い入れもひとしおだ。

校了後に見本誌が手元に届けば、完成したという喜びをより一層実感できるはず‥‥なのだが、たぶん、その頃にはもう、僕は日本にいない(苦笑)。去年とまったく同じパターンだなあ‥‥。ま、仕方ないか。