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Webサイトを作る

今日の午後は、Webサイトの立ち上げ作業をしていた。昨年夏のラダック取材でお世話になったご夫婦が経営する旅行会社のサイトを、僕が作らせてもらったのだ。

去年のうちに仕込みはだいたい終わっていたのだが、サイトをアップするレンタルサーバや独自ドメインの情報が確定したので、データのアップロード作業をしていた次第。WordPressを新規インストールし、プラグインやテーマを設定し、固定ページのテキストとソースコードを移植してサイト内リンクを張り直し‥‥。地味に手間取って、夕方くらいまでコツコツとやっていた。まあでも、こういう作業は嫌いじゃない。

依頼主からは、使用したいキーカラーやメインで使う写真の指定と、「できるだけシンプルにまとめたい」という要望があったくらいで、あとはかなり好き勝手に作らせてもらった。結果、ものすごくシンプルなサイトになったけど、こういうつくりの方が何かあってもメンテが楽だし、長続きするような気がする。

というわけで、まだ仮オープンの状態だけど、「Mother Earth tours & travels / MILA’S HOUSE」のサイト、どうぞよろしく。

Aside

Twitter純正のプロフィールウィジェットを自分のサイトで使っている人は結構多いと思う。ただ、あれをサイドバーに配置する場合、ウィジェット幅が222ピクセル以下だと、フッタにあるTwitterのロゴと「Join the conversation」という文字が1行で表示されず、中途半端な形で2行になって表示されてしまうという問題があった。

僕も以前から、どうにかしてあの憎っくき(笑)「Join the conversation」を消す方法はないものかと思っていたのだが、先日、ついに発見。以下の指定をブログのスタイルシートに書けば、きれいさっぱり消せるはずだ。

.twtr-join-conv {
display: none !important;
}

まあ、あのウィジェットも、もうちょっと垢抜けたデザインにリニューアルしてくれたらいいんだけど。

日記を書く場所

一日一回、こうしてブログを書くことは、僕にとっては暇つぶしというか、すっかり習慣と化しているのだが、この習慣がいつ頃から始まったのかと思い返してみると、かれこれ十年も前のことだった。ひょえー。

当時はブログなんてほとんど影も形もなくて、テキストエディタでコーディングして作った個人サイトで日記を書いていた。Movable Typeに移行したのがその数年後。今と違うのは、通常の日記の他に、当時はWeb上で見つけたちょっとヘンだったり面白かったりするネタを、コメントとリンク付きで毎日数本紹介していたことだった。それはそれで楽しかったし、そういったB級ニュースを目当てにアクセスしてくれる人も少なからずいた。

ただ、その後はB級ニュースを集めて紹介するサイトはものすごく増えてしまったし、情報を共有する方法もTwitterやFacebookで恐ろしく簡単にできるようになったので、アマノジャクな僕は、ブログでB級ニュースを紹介するのをやめることにした。以後、ひたすらだらだらと独り言を書きつけるという今のスタイルが確立されるに至る(笑)。

日記を書くこと自体が生産的な行為だとは、別に思っていない。ただ、何か思うところがあって文章を書いておかなければならない時、それをささっと書けて、それを読んでくれる人がいる(かもしれない)場所があるというのは、僕にとっては割と大事なことだ。読み飛ばされても文句の言えない140文字じゃ伝わらないこと、たくさんあるから。

Aside

前からこのブログをご覧いただいている方はお気づきかもしれないが、少し前から、各エントリーのフッタにTwitterやFacebookなどのシェアボタンなどが表示される仕様にしている。これは、Jetpack by WordPress.comという、WordPressの開発元Automattic社が提供するプラグインによるもの。

このプラグインは現時点で8つほどの機能がセットになっていて、サイトの統計情報やTwitter対応ウィジェットなどの他、Sharedaddyというシェアボタン表示機能が用意されている。利用するにはWordPress.comに登録してアカウントを取得する必要があるが、たいした手間ではない。ミクシィやはてブといった日本ローカルなサービスにはデフォルトでは対応していないが、僕的にはTwitterとFacebookで十分。設定などの使い勝手も悪くない。

何の苦もなくこういう機能が実装できるのが、WordPressのいいところだよなあ、と思う。

標高5400メートルの記憶

ちょっとした思いつきで、ブログのデザインを変えてみることにした。背景の木目調のテクスチャを明るい梨地のものにして、ヘッダ部分の写真も入れ替えた。

この写真を撮ったのは、2008年の夏、ラダック南東部の高原地帯、ルプシュ地方をトレッキングで旅していた時のこと。標高約5400メートルのキャマユリ・ラという峠から、遥か彼方、標高4500メートルのところにあるツォ・カル(白の湖)をふりかえった光景だ。

数十歩ごとに膝に手をついて呼吸を整えなければ歩けないほど酸素が薄い場所なのに、足元にはなぜか、小さな黄色い花が一面に咲いていた。二日前に通り過ぎてきたツォ・カルの岸辺には、名前の由来となった、白く凝固した塩の塊が広がっているのが見える。その向こうに連なる山々には、すぐ上に浮かぶ雲が、まだらに影を落としていた。

峠の頂上で、岩に腰を下ろして水筒の水を飲んでいると、馬に跨がった遊牧民の若者が、下から駆け上がってくるのが見えた。こんな途方もない世界で、何物にも縛られることなく、自由に生きている人々がいるのだ。

あの時、頬をなぶっていた風のひんやりとした感触を、僕は今も憶えている。いつか、あの場所に戻る時が来るのだろうか。