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白鳥の歌

父が生前に撮影した写真。安曇野にある、冬の早朝に白鳥が集まる池で撮ったものだと思う。父が勤めていた高校の元同僚(僕も教わったことがある)でカメラ仲間の方が、葬儀の時にこの写真を大きく引き伸ばして持ってきてくださった。家族もみんな気に入っていたので、父の訃報を伝えるハガキの裏面にこの写真を刷って、知人の方々に送った。

白鳥の歌、か。カッコつけやがって。

姪っ子の懺悔

年末年始に安曇野で実家の人間たちと過ごしていた時、十歳になる姪っ子が、こんなことを僕に言ってきた。

「あのな、桃ちゃん(姪っ子の名前)、この前、悪いことしてしもうたんよ」
「何をしたん?」
「学校の先生がテストに点をつける時に、〝よくできました〟とかいうハンコを押すんじゃけどな」
「ふん、それで?」
「先生がテストに点をつけよる時、先生が見とらん間に、桃ちゃん、誰かのテストに勝手にハンコ押してしもうたん」
「まじで? それからどうしたん?」
「先生にゆうたら、あーあ、ってゆうとった」
「なんじゃ、解決しとるがな」

妹によると、最近の姪っ子は、こういうちっちゃな、しかも解決済みの悪事の懺悔ばかりしているのだという。あまりに取るに足りないことばかりなので、妹も最近は呆れて聞き流しているらしいのだが、まあ、小さい悪事を腹の中に溜め込んでいるよりは、健やかに育っているのかもしれない。

姪っ子も今度の春から小学五年生か。早いなあ。

冬の安曇野

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年末年始は、岡山からやってきた実家の人間たちと合流して、安曇野の小さな家で過ごした。前半はちっちゃな二匹の怪獣(姪っ子と甥っ子)との戦いに明け暮れていたのだが(苦笑)、彼らが一足先に岡山に帰ってからは、いつもに比べるとのんびり骨休めできた。温泉にも三回くらい行ったし。

ひまつぶしに写真を何枚か撮ってきたので、ここに載せてみることにする。

安曇野の家

夕方、三鷹駅のみどりの窓口に行って、年末年始に安曇野に行くための列車の切符を買う。

僕の実家は岡山なのだが、十数年前に両親が安曇野に小さな別宅を建てて以来、実家の人間たちに会う場所はもっぱら安曇野になった。岡山に比べれば東京から近いし、食べ物もうまいし、それに、自然の美しさは圧倒的だ。海よりも山の近くの方が気分が落ち着くというのは、何というか、そういう性分なのだろうか(笑)。

僕はまだ、あの界隈の山々に登ったことはないのだが、そのうち登ってみたいなとは思う。登山客だらけで渋滞してるような時期には行きたくないけど。まあ、そのうち。

今度の年末年始、安曇野はまた雪景色になるのかな。