一冊の重み

午後、越中島で取材。割とすんなり終えられた。夜は新宿でラダックガイドブックの打ち上げの予定があったので、それまでの間、池袋や新宿の書店を回って、自分の本をどんな風に扱っていただいているか、偵察することにした。

新刊が出た後にこうして書店回りをしていて、いつも感じるのは、一冊の本を売ることの重み。一人のお客さんが、店内にある無数の本の中で一冊の本と出会い、それを手に取り、レジに持って行く。そうしてもらうのがどれだけ大変なことか、思い知らされる。だから、本を作る時はもちろん、世に出た後も、本に込めた思いを世に伝える努力をすることは、作り手にとってとても大切な任務だと思う。

今月末には、またラジオ収録がある。がんばらねば。

夏の着こなし

昼、電車に乗って都心へ。招待していただいた映画の試写会に向かう。到着が結構ギリギリになってしまったが、どうにか間に合ってひと安心。

観終わって試写室から外に出ると、旅行会社の知人の方にばったり会った。その人は僕を見て、こう言った。

「ヤマタカさん‥‥。け、軽装ですね!」

‥‥確かに(汗)。浮かれた柄のTシャツに、グラミチのクロップドパンツ、ビルケンのサンダル。我ながら、マスコミ試写会に行くにはラフすぎたかなあ、としばし反省。ま、他の服でもラフさには大差ないんだけど(苦笑)。

太陽が眩しかったから、夏の着こなしがしたかったのさ!

人と人との縁

午後、ラジオ番組の関係者の方から電話。ラダックのガイドブックの件に絡んで、番組出演の打診をいただく。この間のbayfmといい、続く時は続くなあ‥‥。

聞いたところによるとこの関係者の方は、僕たちが先日ご挨拶に伺った書店の旅行書担当者の方と知り合いで、そこからこの話が始まったらしい。書店の方はガイドブックの編集者さんとも旧知の間柄だったそうだし、そもそもお店にご挨拶に伺うきっかけになったのは、別の知人の編集者さんからの紹介でもあった。

人と人との縁は、思いがけない形で繋がっていくことがある。ただ、そのためには、自らがアクションを起こさなければならないとも思う。そのアクションが間違ってなければ、きっといい方向に転がっていく。今度の件も、うまくいくといいな。

中東の笛

梅雨らしい、じめじめした天気。昼間のうちに原稿を書き、パスタを茹でて晩飯にし、ワールドカップ予選の日本対オーストラリアの試合を観る。

この試合、日本とオーストラリアの戦いというよりも、両チームの選手と主審の戦いという様相を呈していた。今回はサウジアラビアの主審だったのだが、ひどいというか、わけがわからない。ファウルを取るか流すかの判断基準も明確でないし、不用意にカードを連発するし。あれじゃ、両チームの選手たちもかわいそうだ。この審判、ネットで検索してみたら、南アフリカのワールドカップでもカードを連発して試合を壊した実績の持ち主だった。さもありなん。

欧州などに比べてアジアのサッカーが低く見られがちなのは、こういうところにも要因があるのだな。選手はそれぞれ一生懸命やってるのに、審判に試合を壊されてしまったら、観てる方もがっかりする。精進したまえ、審判も。

霧雨

今日は朝イチで取材があるのに、昨日の夜、ユーロのスペイン対イタリアを最後まで観てしまった。眠い目をこすりつつ、電車に乗って、豊田へ。

三鷹界隈では単なる曇り空だったのだが、電車で西に移動するにつれ、外の景色が煙ってきた。駅から外に出ると、雨粒とも呼べないような、細かい霧雨が降っている。いや、降るというより、たちこめてる感じだな。一応傘を差してはみたものの、こんな霧雨だとあまり意味はなく、歩いていると、服がじっとり湿ってくる。こういう時に限って、目的地は駅から徒歩20分とか(苦笑)。

じっとり、じめじめ、湿っぽい一日。こんな日は、冷やし中華を食べたい気分。