開き直りすぎ

昨日の落雷の影響でダウンしていた固定電話とネットの回線は、夜中の3時頃になって復活した。聞くと、マンションの共用部分(表門のオートロックとか、常夜灯とか、電話の集合装置とか)だけが落雷でダウンしてしまっていたらしい。ともあれ、大事にならなくてよかった。

それにしても、昨日の雷雨を思い出して、我ながらどうなんだろと思うのは、あの時に自分が取った行動だ。

ネットがダウンした後、当面は仕事にならないし、どうすっかなとソファに寝転んだ僕は、そのまま1時間くらい、ぐーすか寝てしまったのだ。あれだけドカンドカンとひっきりなしに雷が落ちまくり、市の防災放送が警報が出たとスピーカーで叫んでるような時に、である。剛胆というよりは、単に危機意識がなさすぎなのか。

まあ、人間、どうにもならない時はどうにもならないしね。

落雷と途絶

朝から矢継ぎ早に仕事関係のメールが来て、その返信に追われるうちに、はや夕方。晩飯に、キタアカリとキャベツとコンビーフをコンソメで煮たのを作って食べ終えた頃、パラパラと雨音が。降ってきたな、洗濯物を取り込んでおいてよかった‥‥とか思ってるうちに、猛烈な雷雨になった。

雨はともかく、雷がすごい。閃光と雷鳴がほとんど間を置かずに襲ってくる。一度、ピシャーン!とかなりの至近距離で炸裂音が轟き、その後は固定電話とネットの回線がつながらなくなってしまった。この界隈では、停電したところも多かったとか。

雷雲が去って静かになった後も、電話とネットの回線は復活せず。とりあえず、マンションの管理人さんに留守電を入れ、風呂に入り、明日の朝飲むアイスコーヒーを作って、ビールを飲みながら冷奴をつつく。日常の中にそこはかとなく漂う、非日常。iPhoneでテザリング接続という選択肢が残っていて、ほんと助かった。

「DHOOM:3」の短縮版騒動に思う

日活と東宝東和が手を組んで、アジア映画を日本で紹介していくためのレーベル「GOLDEN ASIA」を立ち上げると発表された。で、そのレーベルから、以前から日本上陸が噂されていたインド映画史上ナンバーワンヒット作「DHOOM:3」と、ラダックのヌブラでも撮影されたヒット作「BHAAG MILKHA BHAAG」が、年末から来年にかけて公開されるという。喜ばしいニュースのはず、だったのだが‥‥。

この2つのインド映画、どちらもカットされた短縮版で上映されるというのだ。「DHOOM:3」は162分が147分に、「BHAAG MILKHA BHAAG」は186分が153分に。これを知ったインド映画ファンたちは、SNS上で猛反発。リアルタイム検索で見たかぎり、短縮版での上映になることについて、肯定的な意見は皆無だった。

特に、昨年大ヒットした「きっと、うまくいく」で日本でも有名になったアーミル・カーン出演のアクション超大作「DHOOM:3」は、日本への上陸を心待ちにしていたファンも多かったので、それがカットされてしまうことのショックも大きかったように思う(僕自身もそうだ。がっくりきた)。短縮版になることについては、配給会社や映画館の側にもいろんな事情があるのかもしれない。しかし‥‥162分を147分にしたところで、何か運営面で大幅に改善できる面がはたしてあるのだろうか。はなはだ疑問だ。

もし仮に、「短縮版を上映することで、より多くの層にインド映画のよさをアピールしていきたい」といった戦略による判断なのだとしたら、配給会社や映画館はそれと引き換えに、日本のインド映画支持層の中核を担っている熱心なファンの支持を失うことになる。インド映画がまだ全然マイナーだった頃から、熱心に何度も映画館に足を運び、クチコミやSNSで地道に評判を広げ、ヒットすると自分のことのように喜んでいたファンの支持を。彼らコアなファンたちは、上映される作品そのものに何よりも愛着を感じているのだから。

オリジナル版で上映されるのが一番望ましい選択肢だとは思うが、仮に短縮版での通常上映に固執するなら、レイトショーでも構わないから、どこかで字幕付きのオリジナル版を映画館で鑑賞できる機会を設けてほしい。オリジナル版はDVDだけで、というのはやめてほしい。「DHOOM:3」は、大きなスクリーンで堪能してこそ意味のある作品だ。

本当の意味でインド映画が日本で認められるのには、まだまだ時間がかかるのかな‥‥。

海の日の江ノ島

モーターボート乗り場
昨日は海の日だったからというわけではないのだが、長い時間を費やした大仕事も終わったし、いつのまにか夏だし、海でも見に行くか、と思って、ひさしぶりに江ノ島へ。泳いだりしたわけではなく、ただ、ぶらぶらと。

「撮り・旅! 地球を撮り歩く旅人たち」

「撮り・旅!」撮り・旅! 地球を撮り歩く旅人たち
編者:山本高樹
定価:本体1600円+税
発行:ダイヤモンド・ビッグ社
B5判128ページ(オールカラー)
ISBN978-4478046159

「旅」と「写真」という切っても切れない関係にあるものをテーマにした新しい本が、まもなく発売になります。写真を撮らなくても旅はできるかもしれないけれど、旅の中で風景や人々や出来事に出会い、心がふわっと揺れた時にシャッターを切ってゆくと、その人の旅はもっと豊かで深いものになります。今やすっかり手垢のついた「絶景」という言葉などではとうてい括ることのできない、旅人たちが目にしてきた世界のありのままの姿、彼らの「旅」そのものが、凝縮された一冊です。