最近、ぼんやりと思うこと。
人が夢や目標を目指す時、自分一人の力だけでは実現できないことがほとんどだ。たいてい、誰かの力を借りることになる。それはけっして悪いことではない。ただ、最初からあまりにも他人の力やお金をあてにしすぎると、それは夢でなく、ただのおねだりでしかない、と思う。
たとえば、出版社から自分が書いた本を出したい、と思い立ったとする。その夢を実現するには、出版社をはじめ、たくさんの人の力を借りなければならない。力を借りるには、それに見合う対価を支払う必要がある。その本の内容にどんな価値があるのか、出版するに値するものなのか、どのくらいの売上が見込めるのか。そういったことを一つずつ明らかにして、対価が支払えるのだと説得しなければならない。そして、自分自身の覚悟も示す——己の時間と労力のすべてを注ぎ込み、文字通り骨身を削って取り組み、果たせなかった時にはすべての責任を背負う、という覚悟を。
夢を実現するには、対価と覚悟が必要なのだ。