取材に慣れない

昨日に引き続き、今日も取材が二件。収録現場は小金井にある大学で、家から近いので移動は楽だったが、終わってみれば、やっぱり、ぐったり、疲労困憊。

この仕事を始めてから、取材の場数はそれなりに踏んできたけれど、未だに慣れない部分があって、一本やるたびに、ごっそり神経を消耗する。ほとんどの場合で初対面の相手に、根掘り葉掘り質問して、原稿にできる言葉を必死に引き出そうとするわけだから、消耗するのは当たり前なのかもしれない。

もちろん、場数を踏んできた中で自然に会得した技術——ちょっとした言葉で相手との距離感を縮めたり、話の流れをさりげなく軌道修正したり、実のあるコメントをうまく導き出したり——というものもあるが、本当の意味で取材に求められるのは、そういう技術ではない。必要なのは、質問項目など事前に必要な準備を怠らないことと、相手の話を真摯に聞く姿勢だと思う。

だから取材というやつは、変に慣れてしまうより、毎回々々、準備段階からオロオロするくらいでちょうどいいのかもしれない。さて、明日もオロオロするか。

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