二、三日前から、ちょっと妙なことについて、あれこれ想像し続けている。
‥‥もし僕が、ザンスカールの山奥にある村に生まれていたらとしたら?
「ヤマタカも、とうとうそこまで壊れたか」と笑われてしまいそうな気もするが(笑)、ふとしたはずみでそう考えはじめると、想像がものすごい勢いで膨らんで、止まらなくなってしまったのだ。ザンスカールの小さな村で、鋭い切っ先のような山の端に囲まれた狭い空を見上げている、一人の少年。その姿が、どうにも頭の中から離れない。
‥‥これは、あれか。書け、ってことなのか(苦笑)。本当に書けるかどうか、まださっぱりわからないけど、もう少し想像を膨らませて、試行錯誤してみよう。