体重の行方

タイ取材に赴く前、9月の連休に下田の温泉へ旅行に行った直後の頃は、体重が自分史上最大値を記録。うまいものをたらふく食べ過ぎた影響で、腹肉がぱんちくりんになって、ベルト穴を1つ緩めなければズボンも穿けないくらいになっていた。今思い返しても、あれはさすがにやばかった(汗)。

で、約3週間半のタイ取材。暑い中、カメラザックを背負って、毎日2万歩ばかりも歩き回り、歩かない日はレンタサイクルで走り回るという日々を送っていると、当然のことながら、みるみるやせる。出発直後はぱつぱつだった短パンのウエストも、あっという間に余裕ができて、するっと穿けるようになってしまった。毎晩、500mlの缶ビールを(経費でなく自腹で買って)宿で飲んでいたにも関わらず、である。

ただ、暑い中を取材で歩き回って消耗してるだけだと、上半身の筋肉まで一緒にやせてしまう(去年まではまさにその通りになってしまっていた)。なので今年は、宿の部屋での腕立て伏せや腹筋などは、割とまめに続けていた。

帰国して家に戻った後、いったい何キロ減ったのだろう、とちょっとわくわくしながら、風呂場に置いている体重計に乗ってみた。驚いたことに、出発前と、まったく同じ。1キロも減っていなかったのだ。

なんでだろ? 家にあるズボンを穿いてベルトを締めてみても、ベルト穴1つ分は確実に細くなっていたのに。腕立て伏せや腹筋をしてたといっても、それはせいぜい筋肉の現状維持で、脂肪が減った分を埋めるほど筋肉がついたとも感じない。うーむ。なぜだ。

この話、謎はいまだに謎のままで、オチはまったくない。ほんと、なんでだろ。我が腹についてた贅肉よ、いったいどこにいった。

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