昼、列車を乗り継いで、都心へ。今作っている本の打ち合わせ。先月ずっと整理作業に取り組んでいたゲラ一式を引き渡し、細々とした項目のチェックと、今後の段取りの確認。盤石の布陣の制作チームなので、安心しておまかせできる。ここまでかなりの突貫作業だったから、正直、ほっとした。
出版社を出た後、八丁堀から八重洲まで歩く。黄金色の銀杏の葉が、西日に燦々と輝いている。風が冷たい。八重洲の地下街に降りて、スタバで普通のコーヒーと、温めてもらったワッフルを注文。中央線に乗り、三鷹へ。電車の車内にも、暮色の空からこぼれてくる西日の光があふれていて、眩しい。ベレー帽をかぶった丸眼鏡の女の子が、イヤフォンをつけたまま、一心不乱にiPadを見つめている。
どうということのない時間なのだけれど、世界は美しいな、と思った。