夕方のちょっと早い時間に、国立のニチニチに行く。いつ以来だろう? ずいぶんひさしぶりのような気が‥‥。いつものように南風荘ビールを飲みながら、あさりの黒オリーブ炒めやサンマの南蛮漬け、奄美の鶏飯などをいただく。店内はほとんど満員。家族連れも老夫婦も、愉しそうに飲んだり、食べたり、いい雰囲気。
昨日も飲み会だったので、ほどほどのところで切り上げて、電車に一駅乗って西国分寺へ。前から気になっていたクルミドコーヒーというカフェに行く。店に入ってこぢんまりとした席に座ると、まるで大きな木のうろに入り込んですっぽりと包まれたような、不思議な居心地のよさ。水出しで淹れているというコーヒーはまろやかで飲みやすく、期間限定のくるみ餅もていねいに作られていて、おいしい。ここもいい店だなあと思う。
ニチニチやクルミドコーヒーのような店に共通しているのは、雰囲気もメニューも店員さんの対応も、すべてがものすごく高いレベルで「感じがいい」ということ。それも、お店の人たちが日々のやるべきことをこつこつと積み重ねた上で、裏表のない素直な気持でお客さんに接しているからこその「感じのよさ」だと思う。
時々、「自分は感じよくお客さんに接している」と思い込んでいる店員さんに、うわべだけの愛想をふりまかれる経験があるのだが、そんな人に限って、ちょっとしたことから、裏で何を考えているのかがぽろっとバレてしまうものだ。普通にぶっきらぼうな接客より、そういう裏表が見える接客の方が、よっぽど残念なのに。