僕は、ネットでものを買うのには割と抵抗がない方だ。何かと物入りな撮影機材は、情報をあれこれ吟味してから価格が下がったタイミングでぽちることが多いし、CDも近所に品揃えのいい店があまりないのでネットを使うことが多い。知り合いへのお祝いなど贈り物に困ったら、「北欧、暮らしの道具店」さんの出番。実際、ネットで買うといろいろ楽なのだ。
では、本はどうかというと‥‥ほとんど街の本屋さんで買っている。アマゾンの履歴を見返してみても、本で買ったのは絶版で入手困難だった本や、異様にでかくて重い海外の写真集くらい。これだけ自分のブログに、自分の本の購入ページへのリンクを張っているにもかかわらず、である(笑)。
別に「街の本屋さんを応援しよう!」と義憤にかられてるわけではない。うまく言えないが‥‥本屋さんで本を選んで買うのが好きなのだ。お店に入り、立ち並ぶ棚の間をぶらつき、ある本を目に留め、手に取り、ページをそっとめくって、どうしようかと迷い、元の位置に戻しかけたり、行きつ戻りつして、結局レジに持っていく。そのふわふわした感じが好きなのだ。
自分自身の本も、どこで買っていただくにしてもとてもありがたいのだけれど、そんな風に、本屋さんの棚の前で行きつ戻りつしながら買われていったら、何だかとてもうれしいなと思うし、そう願っている。