三日ほど前、銀行から一通のメールが届いた。デビットカード関係のキャンペーンで、5000円分のアマゾンギフト券プレゼントに、僕が当選したのだという。
そのメールを目にしてから、たっぷり5分間ほど、僕は訝しんだ。いやいや、今のこのご時世に、そんなうまい話、あるわけないだろ。スパムメールだろこれ。怪しいリンクをうっかりクリックしたら、個人情報根こそぎ持っていかれるやつじゃないか。
でも、そのメールには、怪しげなリンクが張られているわけでもなく、コピペして使うギフト券番号が書かれていただけだった。それでも「いや、怪しいんちゃうか」とさんざん訝しんで、ようやくアマゾンのアカウントにコピペして入力してみたら、本当に5000円分、チャージされた。本物だった。疑って、すまんかった。
まあでも、逆に言えば、プレゼント当選のメールだけで、これだけ疑心暗鬼にならなきゃならないほど、今の世の中が、どこかしらボタンを掛け違えてしまってるということなのかもしれない。やれやれである。
いただいた5000円分のギフト券は、そのうち、ちょっといいウイスキーでも買う時の足しにさせてもらおうと思う。