Month: June 2013

自分から動く

仕事に関してあまり思わしくない報せが届いた昨日。それでも、何から何まで悪いことばかりではない。

よくも悪くも状況が変化すれば、その中で次にどういう手を打てばいいか見えてくる。冷静に、でもなるべく早く次のアクションを起こせば、そのうち浮上のきっかけもつかめるかもしれない。決して楽観的になってはいないけれど、悲観的になって何もしないでいたら、本当に何一つよくならない。

とりあえず、来週半ばから連チャンで打ち合わせをセッティング。まず自分から動かなければ、周囲にも動いてもらえないから。またコツコツと、少しずつ積み重ねていくしかない。

厄日

今日は厄日というか、仕事絡みで、あまり芳しくない報せが立て続けに届いた日だった。

もともと、仕事に関して楽観的なプランニングをするたちではないし、どちらかというとうまくいかない場合のことを考えて、常に二の矢三の矢をつがえているタイプなのだが、それさえ上回るダメージを被ってしまったので、さすがにきつい。頑張れば取り戻せる類の痛手ではないだけに、なおさら。

それでも、ほんの少しずつでも、前に進んでいくしかない。自分にできることと、信頼できる周囲の人とできることを信じて。でもまあ、やっぱり、きついなあ(苦笑)。

とてつもなく

「いい本」を作っても売れない、という話をよく聞く。

今の時代、「そこそこいい本」くらいでは、全然勝負にならないのだろう。「まあまあいい本」でも、たぶん厳しい。「かなりいい本」でも、報われるとはかぎらない。

でも、そこから完全に突き抜けた、「とてつもなくいい本」を作れたとしたら?

そんな簡単にはいかない、と突き放すのはたやすい。自分が持って生まれた才能の限界もわかっている。でも、自分は本当に、その限界のそのまた限界まで、全力を絞り尽くしているだろうか?

すべてを注ぎ込めば、作れるのかもしれない。とてつもなく、いい本を。もし、そんな本を作れたとしたら、その売れ行きなど、小さなことでしかないだろうけど。

今、できることを

子供の頃、自分の行手には、無限に思えるほど長い人生の時間が横たわっていると感じていた。いつかはそれが途切れることなど、想像もつかなかったし、考えもしなかった。

一般的な人間の寿命の半分ほどの時間を生きてきた今、自分の行手に横たわる時間はそれほど長くはなく、だいたい想像できる範囲だ。今は、ずっしり重いカメラバッグを担いで標高5000メートルの山の中を歩き回ったりしているが、それができる時間も、あと30年もないだろう。

もしかすると、まともな人の感覚で考えれば、行手に横たわる時間の終盤に備えて、今からあれこれ準備しておくべきなのかもしれない。でも、僕は‥‥今、できることを、めいっぱいやるにはどうすべきか、それをまず考えたい。後になって、あの時、あれをやっておけば、ああいう本が作れたのに‥‥という後悔だけはしたくない。先のことを憂うより、今の自分が出せる力を出し切りたい。

それで、どこまでやれるのか。でも、やるしかないな。

仕事のスピード

自分のような職業に限ったことではないけれど、仕事において、スピードというのはすごく大切な要素だと思う。

僕の場合、原稿を書く速度が人より格段に速いわけではないし、編集や校正の作業速度にしても人並みかそれ以下だ。そういう作業をむやみにスピードアップすれば、肝心の精度が落ちてしまう。僕は作業そのもののスピードではなく、それをどのタイミングで開始し、どういう段取りで進めれば集中して取り組めて、その上で余裕を持ってフィニッシュできるかを考えている。

電話やメールなどの連絡業務も、スピードが大切だと思う。メールはなるべく即レスするように心がけているし、メールだけのやりとりだと余計な時間がかかりそうな時はすぐ電話を入れる。あと、日々の雑務‥‥請求書を作成したり、スケジュールを整理したりといった作業は、手を付けられる時にかたっぱしからやっつけておく。そうすれば、大事な作業に使える時間が増える。

ただ、自分一人がそれなりにテキパキ動いても、取引先の事情で作業が遅れることはよくある。やむを得ない事情があるなら仕方ないが、単に相手のルーズな対応が原因だった時には、正直いらっとくる時もある(苦笑)。大事なのだ、スピードは。よりよい本を作るためには。