昼、取材先に行く前に、新宿でちょっと寄り道。コニカミノルタプラザで開催中の須藤明子さんの写真展「白く静かな空の下」を見る。冬の青森の景色を淡々と切り取った作品たちは、とても静謐で、でもどこか、心をざわつかせる。全然かけ離れてるかもしれないけれど、クーデルカの写真をちょっと思い出した。
写真にしろ、文章にしろ、修練を積んだ人によって一定以上のレベルに達した作品は、「いい」か「悪い」かで判断すべきものではないし、判断できないものだと個人的には思う。ある人にはどうということのない一枚の写真が、別の人の心に深く深く突き刺さることだってある。人それぞれに、「好き」か「そうでもない」かで見ていくことしかできないのではないかと思う。作品や作者に対してランク付けをしても、何の意味もない。
今日見た写真展は、僕としてはとても「好き」なものだった。会期は今週の金曜まで。