高水三山縦走

梅雨の合間をぬって、奥多摩の高水三山を歩いてきた。山の高さは一番高い岩茸石山でも793メートルとやや物足りないが、JR青梅線の軍畑駅からすぐに登れるし、帰りも御嶽駅から電車に乗れるので、ラクでいいかな〜、と思って選んだ(笑)。

空模様はあいにくの曇天で、雨こそ降らないものの、湿った雲が空にぺったりと貼り付いている。今日は山上からの眺望はあきらめて、ラダックでのトレッキングのための足慣らしと割り切ることにした。

高水山の沢沿いの登山道を歩いていく。森は新緑から深緑に変わり、道の左右で木々や草がむわあっと繁茂していた。それにしても、奥多摩に来るといつも心打たれるのが、川の清らかさ。都心からわずか一時間ちょっとの場所で、こんな清流に出会える。

一時間半ほど登って、常福院不動堂に到着。ここには浪切白不動像が祀られているそうで、確かにかなりいかつい雰囲気。このすぐ上に高水山の頂上があるが、林に囲まれていて、眺めはあまりよくなかった。

‥‥何だか妙に気になって、撮ってしまった看板の写真。ケロケロ。

高水三山の登山道は、一昨日の雨でところどころスリッピーだったものの、おおむね歩きやすかった。しっとりと湿った腐葉土を踏みしめながら、林の中をぶらぶら歩いていくのは気持ちいい。

道中の至るところでぽわぽわと咲いていた、無数の小さな白い花。

高水山から岩茸石山まで歩き、そこでおひる(おにぎりとパン)を食べる。晴れていれば、ここから北の奥多摩と奥武蔵の山々が一望できたはずだが、雲のせいであまりよく見えなかった。まあ仕方ない。

曇っていたらいたで、こういう幽玄な雰囲気の写真を狙うという手もある。

軍畑駅から登りはじめてちょうど四時間ほどで、御嶽駅まで下山。そのまますぐに電車に乗って帰路についた。今回は天候が残念だったけど、それなりにいい運動にはなったし、たっぷり森林浴もできたので、よしとするか。

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