大きく跳ぶ

去年からずっと取り組んできたラダックガイドブックの制作も、いよいよ佳境。終わりが見えた、というにはまだ早いけど、終わった後のその先を考える時期には来ている。

これまでに撮影してきた写真や、経験してきたことに基づくアイデアなど、それなりの蓄積ができてくると、どうしても、その蓄積だけでもある程度のものが作れるのではないか、という気分になってしまう。今の自分ならやっていける安全圏に、基準を置いてしまいがちになる。でも、それではダメだな、と最近また思うようになった。

収入面とか、周囲の評価とかを考えれば、確実にできる範囲で手堅くやっていく方が有利に決まっている。でも、僕はやっぱり、大きく跳びたい。たとえ、それでずっこけることになったとしても、その先にある景色を見てみたい。

写真は撮らなければ見てもらえないし、文章は書かなければ読んでもらえない。人の心を動かすのは、とてもとても難しいことだ。覚悟を決めなければ、と思う。

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