春のホロにが

今週初めに取材した件の執筆を進める。ボリュームがそれほど大きくないので、夕方までにはだいたいメドがついて、ゆったり気分。ここのところ手抜き気味だった自炊を、ひさびさにしっかりやってみることにした。

友人たちとのアフリカ旅行帰りの母が、菜園で採れた野菜を送ってきてくれていた。その中に菜の花(といっても正確にはチンゲンサイの菜の花)が入っていたので、これをシンプルにおいしく食べてやろうと思い立つ。フライパンにオリーブオイルを熱し、スライスしたニンニクを入れて香りを移し、刻んだベーコンと菜の花を投入し、じゃじゃっと強火でさっと炒めて、どんぶりによそった炊きたてごはんの上に、どーんとのっける。仕上げに醤油をちょろっと回しがけて完成。「しっかりした自炊」と呼ぶにはほど遠い簡単さ(笑)。

しゃっきり炒めた菜の花は、どこかホロにがくて、それが何ともいえずうまい。苦味をうまいと感じるようになったのは、いつからだったのだろう。子供の頃は、菜の花を進んで食べようなんて、思いもしなかったのに。

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