昨日の夜は、渋谷で開催された畠山美由紀のライブに行ってきた。
彼女の本格的なホールライブに足を運んだのは初めてだったが、圧倒的な歌唱力と盤石な演奏が見事に噛み合った、素晴らしいパフォーマンスだった。「わが美しき故郷よ」の詩の朗読と歌は本当に泣けたし、アンコール前の「What a Wonderful World」のパワフルな演奏には思わず叫び出したくなるほどだった。
ただ、その一方で残念だったのは、観客の側のマナー。平日の夜とはいえ、これだけ遅刻して入ってきた人の多いライブは初めてだったし、中盤にさしかかってからも、席を立って外と内とを行き来する人がすごく多かった。デリケートなバラードの歌声に集中しているさなかに前を行ったり来たりされると、まったく集中できなくなる。たぶん、ステージ上からもよく見えてたんじゃないかな。キース・ジャレットとかだったら、怒って演奏を中止して、帰っちゃったレベルかもしれない(苦笑)。
観客にも、ライブでともに素晴らしい時間を作り上げるために果たすべき役割がある。周囲の他の人に、できるだけ迷惑をかけないこと。ささやかな、当たり前のことだけど、なるべく守ってほしいなと思う。
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