ジュンク堂書店新宿店

新宿界隈に出た時、僕が立ち寄る本屋といえばたいてい、ジュンク堂書店新宿店だった。

エスカレーターを上がっていくと、ゆったりと通路が取られた広いフロアに、ものすごい量の在庫を揃えた本棚がずらりと並んでいる。探している本がある時はもちろん、そうでない時も、ただ通路をぶらぶらと歩いているだけで、知らない本に出会えて楽しかった。僕が書いた本も、特に「ラダックの風息」はかなり贔屓にしていただいていて、発売から三年経った今も、面出しして置いてもらっている。

その新宿のジュンク堂書店が、三月末で閉店してしまうのだという。同店が入っている新宿三越アルコットが閉店するのに伴って、ビル全体が一括賃貸されるからだとか。一時は別の場所に移転するのか、とも言われたが、結局いい場所が見つからず、閉店ということになったらしい。

で、三越やジュンク堂が入っていたビルが何になるのかというと‥‥ビックカメラ。あとユニクロ。どっちの店にも恨みはないけど、ぶっちゃけ‥‥どっちもいらないよな(苦笑)。だって、もうあるじゃん。ビックカメラも、ユニクロも、新宿界隈にうんざりするくらい。

必要とされる店がなくなって、もういらないよという店が世にはばかる。世知辛い世の中だな。

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