今日は朝から、本降りの雨。部屋に籠って、ラダックで取材したデータをパソコンに入力する作業をする。‥‥が、雨が運んできた湿気のせいだろうか。どうにもこうにも、身体がだるい。
考えてみれば無理もない。何もかもがカラカラに乾き切っているラダックでひと夏を過ごした後に、いきなりじっとり湿った天気の中に放り込まれたのだから、その落差に身体がついていけないのだろう。
まあ、ラダックの気候にも困った部分はある。あまりに乾燥しているせいで唇はすぐガサガサにひび割れてしまうし、爪はちょっとぶつけただけであっさり欠けてしまうし、肌の過剰な日焼けはどんな日焼け止めクリームでも防ぎきれない。冬は冬で、さらにものすごく大変だし。ラダックみたいなところで暮らすなんて想像できない、という人も少なからずいるに違いない。
僕自身、ラダックにいる間に「きついなあ」と思う時はある。でも、いざ日本に戻ってきてみると、やっぱりあの乾いた空気が、照りつける日射しが懐かしい。少なくとも、この湿気むんむんの場所よりは、なんとなくしっくりくる。