今日はカレーが食べたいな、と思い立つ。いつもなら、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、豚肉と、清く正しい日本のカレーライスを作るのだが、今日は何だかメンドクサくなって、冷蔵庫にあったカリフラワーとカレーペーストを使って、インド風のカレーを作ってみることにした。
ショウガとニンニクとタマネギをみじん切りにして炒め、小さく刻んだカリフラワーを投入して炒め、カレーペーストと水を適量加えて、15分ほど弱火で煮る。本当は、トマトかトマトピューレを少し入れた方がいいのかもしれない。ともあれ、あっというまにゴビ・サブジの完成。
ショウガをたっぷり刻んで入れたのが正解だったようで、我ながら、なかなかおいしい。ぱくぱく口に運んでいると、ラダックでよく食べていたサブジを思い出して、懐かしくなってしまった。インドでは、カリフラワーはカレーの具としてポピュラーな野菜で、夏場はレーの町でもよく食べられている。トレッキングで標高5000メートルの世界を旅していた時、ホースマンが晩飯に作ってくれたゴビ・サブジの、はらわたに沁みるうまさは忘れられない。
そうか、作ろうと思えば作れなくはないんだな、あの時の味が。標高はだいぶ違うけど(笑)。