企画書の書き方

今日は祭日だというのに、ぽっかりと予定が空いてしまった。買い物に行くとか、自転車に乗って遠出するとか、あれこれ思案してみたのだが、結局、新しい本の企画書を書くということに落ち着いた。‥‥仕事じゃん(笑)。

僕が本を書く時は、出版社から企画を依頼されて書く場合と、自分で企画書を作って出版社に持ち込む場合とが半々くらい。本を出せることが確約されている前者に比べて、後者は相手の編集者との相性次第。イチかバチかのプレゼンをするのは、さすがにシビれる。でも、あらためて思い返してみると、自分が企画を持ち込む時は、そんなに悪くない勝率で採用してもらえているような気がする。

僕の企画書の書き方は、とりたてて特別なテクニックは使っていない。それはどういう本なのか、伝えたいことは何なのか、どんな読者をイメージしていて、類書とは何が違うのか‥‥といった基本的な事柄を筋道を立てて説明していって、最終的に「この本は面白いです!」という説得につなげる。数字やデータは、説得材料として有効に使えるものがあれば挿入する時もあるけど、ターゲットマッピングなどの図解はほとんど使わない。図解やら表やらで無駄にページを重ねるより、すっきりと筋が通った理屈になっていることの方が大事。相手は同じ業界のプロだ。うわべだけのごまかしは効かない。

プレゼンの場で惨めな思いはしたくないから、企画書を仕上げるまでにはじっくり時間をかける。大変なのは大変だけど、書いているうちに、自分の中でアイデアを整理できるというメリットもある。何だかんだで、新しい本の企画書を書くのは、結構愉しい。‥‥特に、それがラダックについての本の企画だったりすると(笑)。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *