昨日のエントリーで「帰国してからちゃんとお金を稼げる仕事をしていない」と書いたら、今朝になって急に仕事の依頼が来た。このブログ、関係者にモニタリングされているのだろうか(笑)。
今月から来年の春先にかけて取り組む案件は、企業のWebサイトに掲載する記事の執筆や、官公庁のプロジェクトに必要な各種印刷物の制作など。書店で販売される本や雑誌の仕事ではない。自分が書いた本の印税だけで暮らしていけるなら理想的だけど、なかなかそうはいかないし、慢性的な出版不況で、雑誌絡みの仕事は壊滅状態。だから、書店売りの本以外の案件も大事にしなければならない。正直な話、ギャラは青息吐息の雑誌の原稿料よりも全然ましだし。
学生の頃、出版業界に飛び込んだ時に最初に携わったのは、いろんな企業の入社案内パンフレットを作る仕事だった。だから僕は、こうした書店売りの本でない案件にも、まったく違和感を感じない。普段自分が接することのないテーマで取材ができるのは新鮮だし、どんなテーマにも面白い部分はあるものだ。逆に、そういう好奇心をなかなか抱けないという人は、フリーライターには向いていないと思う。
しかし、情報というものの価値がどんどんチープになっている今、フリーライターという職業は、これからどうなっていくのだろう? ある意味、絶滅危惧種みたいなものなのかもしれない。