タフでありたい

以前、レーのノルブリンカ・ゲストハウスに泊まった日本人の方がメールで教えてくれたのだが、その人がデチェンに僕はどんな人間なのかと訊いたところ、デチェンは「タカ? タカはね、なかなかタフだよ」と答えたのだという。僕にとって、それはある意味、最上級の褒め言葉だ。実際、自分はタフかと問われたら、そうでもない、と答えると思うけど。

何かを誰かと競い合って、それを勝ち取りたい、周囲よりも優れた存在でいたい、とは、正直まったく思わないし、興味も湧かない。ただ、願わくば、タフでありたい、とは思う。ここで言うタフネスとは、単なる身体の強さというより、「人が人として生き抜くための強さ」だと僕は思う。生活をきちんと自己管理できる几帳面さ。面倒な作業でも粘り強く続けられる集中力。そのへんにあるものでささっと料理ができる腕前とか、何気ない会話で人の心を解きほぐせる気遣いとか、それから……。人としてまっとうに生き抜くために必要なことは、日々の暮らしの中に、本当にたくさん潜んでいる。

だから僕は、タフでありたい。今よりもタフになれたら、他の人に対しても、もっと何かをできる余力が生まれるかもしれないから。

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