陣馬山〜高尾山縦走

仕事もだいぶ落ちついたし、梅雨入りする前に、もう一、二回くらい山歩きをしようと思って、出かけてきた。今回選んだのは、陣馬山から高尾山までの縦走コース。平均標高が低いのはやや物足りないが、家から近いし、縦走にすればそれなりの距離を歩けるので、夏に向けて身体を絞るにはいいかな、と考えた次第。

高尾駅北口から陣馬高原下行きのバスに乗り、学校に向かう大勢の小学生たちと一緒に小一時間。終点で降りて、和田峠に向かう道を登りはじめる。途中に看板があるところから、陣場山新ハイキングコースという細い登山道に入る。杉林の中に、ホーホケキョ、とウグイスの鳴き声が響く。行手の登山道に、木漏れ日の光がこぼれていた。

杉林を抜けたところに、はっとするほど鮮やかな花々が咲いていた。ヤマツツジかな? 思わず立ち止まってリュックを下ろし、しばらく見とれてしまった。

鬱蒼と茂る新緑の森を抜け、陣馬山の山頂へ向かう。今日は、日は時折射していたものの、全般的に空に雲が多くて、山上からの眺望はからきしダメだった。まあ、こういう時もあるさ。

陣馬山から、明王峠を経て、景信山を目指す。尾根沿いの道はとても歩きやすいが、両側にはずっと針葉樹林が連なっていて、視界が開けることはあまりなく、少々面白味に欠ける。途中で会うのも、登山者よりもトレイルランナーの方が圧倒的に多かった。ただ、いろんな種類の鳥の鳴き声がずっとよく聴こえていたので、それは心地よかった。

景信山で簡単な昼飯を食べ、先に進む。城山茶屋のテーブルの上で、毛繕いをしていた猫が一匹。GR DIGITAL IVでこういう写真を撮ろうとすると、相当近寄らなければならないのだが、猫、まったく物怖じせず(笑)。

ひさしぶりに来た高尾山の頂上。平日だからそれほどでもなかったけれど、やはり人は多かった。土日はすごいことになってるんだろうな‥‥。そそくさと退散し、沢沿いの道を歩いて下る。

陣馬山に登りはじめてから、高尾山口に下りてくるまで、約六時間。この間の丹沢登山で身体が順応していたからか、今日は思っていた以上に身体が軽く、疲労も少なかった。まあ、今日はハイキングみたいなものだし。空模様がパッとしなかったのは残念だったけど、それでもあふれんばかりの瑞々しい新緑を堪能できたので、よしとするか。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *