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隙間の時間

午後、赤羽で取材。諸事情で手こずった昨日に比べると、今日は相手の方にも助けられて、とてもスムーズに進められた。話が盛り上がりすぎて、収録後の撮影が押してしまいそうになる寸前で、さりげなくまとめることもできたし。誰もそのテクに気付いてないし、ほめてもくれないけど(笑)。

三鷹には夕方の早い時間に着いたので、すぐに家に帰って、パスタか何か適当に晩飯を作ってから昨日今日の原稿に取りかかるつもりでいたのだが、ふと思いとどまって、喫茶店に入る。マンデリンを1杯注文し、読みかけの文庫本を取り出して、1時間くらい、ゆっくりと読む。

何てことのない1時間だったのだが、緊張していた神経が、ゆるゆると解きほぐされた気がした。人間には、こういう隙間のような時間が必要だ。テトリスみたいにすべてを追い込んでいくと、たいてい、ろくなことにならない。

三寒四温と言われても

いきなり、時間が真冬に巻き戻ってしまったかのような寒さ。雨とも言えないほどの小さくて冷たい雫が、ぽたり、ぽたりと、ジャケットの表面で音を立てる。

午後、調布で大学案件の取材。割とすぐに終わるはずが、先方の都合などで思いのほか長引いた。終わった頃にはすっかり真っ暗。あいかわらず雨は冷たい。駅前で煮干しラーメンを食べ、ちょっとほっとしてから、出発間際の三鷹行きバスに飛び乗る。何だろう、今日はそんなにたいしたことないはずなのに、妙に疲れている。

明日の午後も大学案件の取材だ。今年もまたこの季節がやってきたなという感じ。自分の新刊の校了作業もこれからだし、うっかり体調を崩さないように、気を引き締めていこう。

あれやこれやと

午前中、越中島で大学案件の取材。ちょっとひさしぶりの取材だったが、面白い話を聞くことができた。終わった後、JRでひと駅乗って、八丁堀の出版社へ。今作っている本の再校を担当さんに戻し、あれやこれやと打ち合わせ。

八丁堀から歩いて東京駅方面に向かい、八重洲地下のエリックサウスでランチミールス。そこから丸ノ内線に乗って池袋へ。来月下旬から写真を展示させてもらえることになった、某大型書店の店内を視察。展示方法とか、地味にいろいろ確認しなければならないことがあったので。

その後は山手線と銀座線を乗り継いで、外苑前のオン・サンデーズへ。齋藤陽道さんの写真展「土耳古の光」を見る。黄色くてまろやかな光の眩しさ。透明で、ぱやんとした空気。ああ、トルコだ、あの国だ。と、かれこれ18年も前に訪れたきりの土地のことを思い出す。道端で買った焼き栗の味とか、ボスポラス海峡の潮の匂いとか。

外苑前から表参道まで歩き、ひさしぶりにブルーボトルコーヒーでひと休み。混んではいるが、週末に比べれば店内はそこそこ余裕がある。ベランダの立ち飲み席でコーヒーを飲んだ後、ついでに豆も補充。ジャイアント・ステップスというネーミングが気に入っているブレンド。コルトレーンかと。

とまあ、そんなこんなでたくさん歩き回り、家に帰ってからも各方面にたくさんメールを書き続け、さすがに疲れた。明日は早起きできたら、税務署に行ってこよう……。

唐突に仕事納め

昨日、今日と、家に籠って仕事。ゴリゴリ作業を進めたおかげで、直近に終わらせなければいけない仕事は、どうにかほぼ片付いた。少し前に依頼されたエッセイの原稿がまだ手付かずなのだが、依頼元の掲載媒体の進行自体が大幅に遅れているようなので、そのエッセイに関しては脳内でプロットを練りつつ、もう少し様子を見た方がよさそうだ。

というわけで、気がつくと、唐突に仕事納めという状況になった。まあ、たぶん明日も、メールを介しての連絡業務はちょこちょこあるだろうから、仕事机には向かうけれども。

週の後半には何本か映画を観に行くつもりだから、明日はとりあえず、そうだな、ソファに寝転んで、本でも読もう。夜はカレーでも作ろうかな。

一歩も外に出ず

約1週間ぶりくらいに、外に出かける予定がない日。一歩も外に出ず、完全に引きこもった。がっつり寝て起きた後、洗濯をし、先週末の取材の原稿を書き、その後は一昨日のロングインタビューの音声起こし。

食事とトイレの時間以外、ほぼずっと机に向かいっぱなしだったので、一区切りついた頃には、身体が冷えてこちこちになっていた。昨日の反省をふまえ、YouTubeで映像を見ながら、ラジオ体操第一。おお、すごい。思いの外、身体がほぐれる。気持ちいい。こんなにいいものだったのか、ラジオ体操第一。子供の頃は、さっぱりありがたみがわからなかったのに。

……この年の瀬に、何やってるんだ俺は(苦笑)。