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北極圏からの帰還

Tromso
今日の昼、ノルウェーのトロムソからヘルシンキ経由で東京に戻ってきた。

トロムソでの数日間は、思っていたよりもハードだった。毎日、朝早くからいろんな取材をしなければならなかったし、夕方からはオーロラの撮影に出かけ、すっかり冷え切った身体で宿の部屋に戻るのは夜半過ぎだった。それでも充実した気分で乗り切ることができたのは、生まれて初めて訪れる国や街に対する好奇心と、これ以上ないほど美しい姿を大盤振る舞いで見せてくれたオーロラのおかげだったかもしれない。

写真は、この地域の先住民族サーミ人の親子と、彼らにとって大切な存在のトナカイ。今回の旅の模様は、近いうちに某誌サイト上でお届けします。

いろいろギリギリ

明日からノルウェーに出発するのだが、いろんなことが出発直前まで整わないというのは、まあ、世の中ではよくあること。

まずは月末からのインド取材に備えて、何が何でも今日中にインドに詳しい手配内容を一式まとめたメールを送信しなければならなかったのだが、依頼元からの指示を受けてすべてを整えてメールを送信し終えたのは、夜の8時半。で、明日からのノルウェー取材関連でも、飛行機内でのオーロラなどの撮影許可証が送られてきたのが夜7時で、最終的な日程表が送られてきたのが夜の8時。それを受けて自分の取材計画表を修正し終えたのがついさっき。一昨日のうちに、さくっと荷造りを終わらせておいて、ほんとによかった。

まあでも、いろいろギリギリになっても、最後にはきっちり帳尻を合わせてくれるのは、みなさんすごいなあと思う。

そんなわけで、明日からしばらく、留守にします。帰国は18日(水)の予定です。

北極圏へ

夕方、麹町へ。来週の金曜から約6日間、プレスツアーに参加して取材と撮影をする仕事が入ったので、その打ち合わせ。

今回のプレスツアーの行き先は、トロムソ。ノルウェーの北部、北極圏に位置する街だ。今の時期はとんでもなく寒いのかと思いきや、海流の影響で、北海道と同じ程度の体感気温らしい。まあそれでも、北極圏に変わりはないわけで。

トロムソから戻ってきたら、すぐさま原稿に取りかからねばならないのだが、22日(日)にはトークイベントがあるし、27日(金)からのインド行きの手配も直前までいろいろ手間がかかりそうだし。で、3月中旬に日本に戻ってきたらすぐ、大学案件の繁忙期に突入だ‥‥。うあー。死ぬ。

僕にとっての春は、まだまだ遠い。

良い知らせ

雪がちらつく、冷え冷えとした一日。出かける用事がなくて助かった。ずっと家に引き籠って過ごす。

今日は一つ、良い知らせが来た。今月末から、ある取材企画に裏方として協力するためにインドに行く可能性があったのだが、その取材許可がインド大使館から下りたのだという。現地での手配に必要な時間を考えるとギリギリのタイミングだったのだが、どうやら予定通りに行けることになりそうで、ほっとした。

‥‥まあ、行くなら行くで、あの国のことだから、いろいろ大変なことも待ち受けてるだろうし、インド行きによって他の仕事のスケジュールが一気に厳しくなるから、しんどいのは間違いなさそうだけど。ともあれ、これ以上無駄にインドに振り回される恐れはもうなくなったので、それだけは気が楽になったかな。

とりあえず、来週末からもいろいろあるので、うっかり体調を崩したりしないように、気をつけねば。

「ミルカ」

milkha
僕は映画を観ても、めったに泣いたりしない。でも、この「ミルカ」では、途中で三回、眼鏡を外して、滲んだ涙を拭わなければならなかった。どんな内容の映画なのか、あらすじは結構わかっていたつもりだったのに。

ミルカ・シンは、陸上の400メートル走の世界記録樹立をはじめ、数々の国際大会で栄光を勝ち取ってきた天才スプリンター。インドでは国民的英雄で、1960年のローマ・オリンピックでも金メダル獲得を期待されていた。ところがミルカは、400メートル決勝のゴール直前で背後をふりかえってしまい、メダルを逃してしまう。彼はなぜふりかえったのか。世界記録やオリンピックの金メダルよりも、彼にとってつらく困難な戦いとは何だったのか。