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つかの間の春

今日はびっくりするくらい暖かくて、うっかり桜が咲いてしまうんじゃないかと思えるほどだった。

午後、先週末に申請したビザを受け取りに、目黒のバングラデシュ大使館へ。隣国のビザでは今まで数えきれないほどのトラウマを抱えてるのだが(苦笑)、バングラのビザはすんなりともらえた。まあ、出発は十日後のはずなのに、未だに飛行機のEチケットが届かないのはどうかとは思うが。

大使館の後は、代官山蔦屋書店の森本さんとの打ち合わせ。ひさびさにお会いしたのだが、思っていた以上にお元気そうで、打ち合わせでも次々にアイデアを出していただいて、本当に助かる。森本さんに力添えしてもらえるのだから、いい本を作らなきゃな、と思う。

さて、今週は忙しいぞ。明日からまた寒さがぶり返すらしいし、うっかり風邪とかひかないようにしなければ。

固まる時は固まる

昨日の夜も早寝してどっぷり寝たので、体調はすっかり回復。今日は朝から、目黒にあるバングラデシュ大使館へ。昨夜、政府観光局からメールで届いたファム・ツアーのインビテーションレターを持参し、ビザの申請手続き。受付で急に「パスポートのコピーも出して」と言われたのには、ちょっとあわてた。近くにコンビニもなく、スーパーの二階にあるコピー機を見つけて事なきを得たけど。

来週の月曜までパスポートを預けることになり、そのまますぐ帰宅。昼過ぎに家に着くと、ものすごい数のメールが次から次へと着弾してきて、その返信に追われる。まあ、こちらからその前にたくさんお送りしてるので、当然の成り行きなのだが。でも、一通々々のメールの内容に、本当に励まされる。これをいい仕事に繋げなければ。

それ以外にも新たに取材の依頼も来たりして、来週の平日は、出歩く用事でほぼすっかり埋まってしまった。原稿を書く時間が‥‥やばい。仕事って、固まる時にはほんとに固まるなあ。来ない時はさっぱり来ないのに(苦笑)。ともあれ、バングラに旅立つまでに、何とかいろいろ片付けないと。

未踏の地へ

昼、千駄ヶ谷で打ち合わせ。これから作る新しい本のデザインをお願いする方と。一緒にお仕事をするのはひさしぶりなのだが、企画のコンセプトや狙いを説明させてもらってるうちに、自分でも気分がちょっとアガってきた。いろいろ困難はあるだろうけど、いい本にできるといいな。

その後は場所を変えて、編集者さんと今後の進め方などについて軽く打ち合わせ。別れた後、新宿でちょっと買い物をし、目黒へ移動。駅の近くの喫茶店で、編プロの方と打ち合わせに臨む。

何の打ち合わせかというと‥‥2月中旬から10日ちょっとの間、バングラデシュに行くことになったのだ。バングラデシュ政府観光局が主催する、各国のマスコミ関係者を対象にしたファム・ツアー。これに参加して、案内される各地の見どころを撮影してくるのが主なミッション。いきなり予想の斜め上すぎる展開だが、これも仕事だ。

未踏の地への旅は、ちょっと楽しみでもある。その取材の影響で、新しい本の制作スケジュールがキツキツになってしまうかもしれないので、油断はできないけど。まずは目の前のことを、一つひとつ確実にやっていこう。

「デリーに行こう!」

「デリーに行こう!」

2月15日(土)から公開されるインド映画「デリーに行こう!」の試写会に招待していただいたので、今日の午後、観に行ってきた。そういえば、映画美学校の試写室に入ったのは初めてだ。

デリーに行こう!」についての情報は、松岡環さんのブログなどで目にしていた。エリートキャリアウーマンのミヒカと、がさつなおっさんのマヌが、ひょんなことから道連れになって、デリーに行こうとするのだが、トラブルに次ぐトラブルで、なかなか辿り着けない‥‥という、インドのラジャスタンを舞台にしたロードムービーだという。そう聞いて僕は、インドのテレビドラマとかでよくある、典型的なベタでハチャメチャなコメディ(オーバーすぎる演技とかBGMとか、それはそれで好きなのだが)なのかなという先入観を持っていた。

ところがこの映画、思いのほか丁寧ですっきりした作りで、ベタなノリが苦手な人にも、王道を行くコミカルなロードムービーとして十分楽しめる。砂漠の星空と夜明け、ラクダが牽く荷車、列車の窓から吹き込む風‥‥。最初は高飛車で潔癖性だったミヒカも、旅の中で少しずつ変わっていく。トラブルに遭うたび「たいしたことはない!」と言い放っていたマヌの口ぐせも、物語の最後に、ちゃんと腑に落ちる。単なるコメディではない深みのようなものがある。

でも思うのだが、インドを訪れる日本人の旅行者にも、インドのもろもろに対してミヒカ並みに潔癖なリアクションをしてる人って、結構多いんじゃないかなと思う。僕はもう、何だかすっかり慣れてしまったのだが‥‥その方が変なのかな?(笑)

「旅人は夢を奏でる」

「旅人は夢を奏でる」

ミカ・カウリスマキ監督によるフィンランドを舞台にしたロード・ムービーと聞くと、何だかそわそわして、観ておかなければ、という気になってしまう。「旅人は夢を奏でる」は、その期待を裏切らない佳作だった。

主人公のティモは、フィンランドで成功を収めたピアニスト。でも、その生真面目すぎる性格に耐えられなくなった妻は、幼い娘を連れて実家に戻ってしまった。そんなティモの前に、三歳の時に別れて以来音信不通だった父、レオが現れる。やることなすこと破天荒なレオがどこからか用意してきた車で、なぜか旅に出ることになってしまったティモ。その行く先には、彼の知らない秘密が数多く待ち受けていた‥‥。

「ここはこうなるのかな」という想像を常にちょっとずつ裏切っていく展開が続く、ユーモアと温もりと、そして一抹の寂しさが漂う映画。レオ役のヴェサ・マッティ・ロイリはフィンランドの名優でありミュージシャンでもある人だそうで、ティモ役のサムリ・エデルマンも著名なミュージシャン。映画の中で二人が歌と演奏を聴かせるシーンは、二人の関係が大きく変わるきっかけにもなった印象的な場面で、思わず拍手を贈りたくなった。

離ればなれに生きてきた息子に対する父の思いは、最後の最後に、何を変えたのだろうか。