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がむしゃらに

この間、とある会社から、まったく予想もしてなかったような打診を受けた。最終的にそれが仕事という形になるかどうかはわからない、というか、そうなる確率はけっして高くないのだが、少なくとも、そういう打診をもらえたこと自体、僕にとっては一種の励みになるものだった。

で、それをきっかけに、あらためて思ったのだが‥‥やっぱり、もっと撮らないと、もっと書かないと、ダメだなと。去年の秋にアラスカに行った時、自分の中で何となくリスタートを切れたような気もしていたのだが、それにしては、今はまだ、写真も、文章も、全然足りてない。もっといろんな土地にばんばん出かけていって、目に映るもの、聞こえてくるもの、心に刺さるもの、かたっぱしから撮って、書いて‥‥それを形にできるかどうかは、場合によっては後回しでも構わない。

いい意味で、もっと後先考えず、がむしゃらに。今だからできること、今しかできないことを。

雨の合間を

朝から向ヶ丘遊園で取材。今日は先に同じクライアントから昼過ぎに中野で取材依頼があって、移動時間がかなりシビアなので朝の取材は別のライターに代わってもらう予定だった‥‥のだが、ちょっとやんごとなき理由で(苦笑)、僕が朝も午後も担当することになってしまった。

最初の取材が終わると同時に荷物をまとめ、バス乗り場にダッシュ。1時間に3本ほどしかないのだが、ラッキーなことに、3分後にバスが。列車の乗り継ぎもうまくいって、中野に着いた後、おひるにラーメンを食べる余裕ができた。午後の取材もまずまずの首尾で、今週のおつとめも無事終了。

電車で三鷹に帰ろうとすると、西に進むにつれ、雲行きが怪しくなり、窓を雨粒が叩きはじめた。iPhoneでアメッシュを見ると、真っ赤な塊が上空に。こりゃ三鷹駅でしばらく雨宿りか‥‥と思っていたら、三鷹ではすぽっと雨雲が切れて、日が射している。変な天気だなあと思いつつ家まで急ぎ足で帰ると、とたんにまた雨が降りはじめ、雷まで鳴るようになった。

仕事も雨も、合間にどうにかするっと切り抜けられて、今日は上首尾だったのかもしれない。

いろいろあるさ

終日、部屋で仕事。昨日、今日と家にいられたので、先週から累積していた取材原稿もかなり書き進めることができた。この調子でいけば、週末は土日のどちらかはまるっと休めそうだ。

部屋で原稿を書いている間も、外からは何通ものメールが届く。たくらみがうまく進まないという知らせも、なんじゃそりゃとずっこけるような知らせも、全然予想もしていなかったような知らせも。まあ、世の中、いろいろあるさ。キーボードを叩きながら、一人、ため息をつく。

大事なのは、人がどうこうではなく、自分が何をしたいか、何をすべきか、そして、何をやるか。自分にとって大切なものを離さないように、じりじりと、少しずつでも前へ進もう。

餃子の日

今日は、ひさしぶりに家にいられる平日。ゆっくり寝て起きて、コーヒーをいれて脳にカフェインをキメ、大事なメールを書いたり、先週からたまってる取材原稿のノルマに取り組んだりする。

原稿の構成に悩みつつ、夕方、近所の中華料理屋へ。何にしようかとカウンターの前に貼られたメニューをふと見ると、「今日は餃子の日! 餃子セットが割引価格!」というポップが上にくっついている。今日は餃子の日なのか、4月15日で餃子‥‥どういう語呂合わせなんだろう‥‥と首をひねっていると、横っちょの方に、「毎月15日は、餃子の日!」と書かれた別の大きなポップが。何だ、この店オリジナルの餃子の日だったのか。

「餃子の日!」を告知するその大きなポップには、いったい誰の発案なのか、扇子を持ったチャイナドレス姿の二次元美少女キャラが、いささか残念な画力で描かれていた。まあ、味は普通にうまいんだけどね、とフォローしておく。

ストレスとのつきあい方

これも、仕事で書いていた原稿に出てきた話題なのだけれど。

人間という生き物は、生きているかぎり、常に誰かと関わりながら生きていく。原野の中に小屋を建ててたった一人で暮らしていても、自分自身という人間と向き合わなければならない。誰かと関わっていれば、何かしらのストレスは生じる。どんな世界に生きていても、何らかの理由で多かれ少なかれストレスは感じるものだし、それはけっしてゼロになることはないのだという。そしてストレスは、避けようとすればするほど、逆に溜まっていくものでもあるという。

ラダックのようにのどかな場所でも、それは同じだ。確かに日本のように複雑でややこしい仕組みの社会ではないけれど、周り中の誰もが知り合いという狭いコミュニティの中で、変わらない日々を生きていくことにストレスを感じている人は少なからずいると思う。あと、ジャンムーなどラダックの外にある大学に進学したラダック人の若者には、学業に悩んで自殺する人が結構多いのだという。そういう種類のストレスに対する免疫があまりないからかもしれない。

ストレスは、ゼロにするのでも、避けるのでもなく、うまくつきあって、乗り越えていくべきものなのだそうだ。何か原因がありそうなら、それに関わる人たちと話をすれば、意見が一致しないまでも、互いの考え方の違いを知るだけでずいぶん気がラクになったりするという。いきなり大きなハードルを乗り越えようとすると往々にしてしんどいので、まずはほんの小さなハードルでいいから、トライして、乗り越えてみる経験を少しずつ積み重ねていく。そうするとだんだん、自分自身の力でストレスを乗り越えていくことができるようになるのだという。

まあ、世の中、そんなにすんなり乗り越えられることばかりじゃないし、むしろ僕の場合は断崖絶壁ばかりのような気がしないでもないけど(苦笑)、自分なりによじ登る術を身につけねばと思う。