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本をつくる仕事

午後、銀座で打ち合わせ。タイに行ってる間に依頼を受けた、初めて組むクライアントとの仕事。「想像してたのと全然印象が違う‥‥」「もっと探検家みたいな、ごつい人かと思ってました‥‥」と言われるのも、今年だけで4度目か5度目。もうすっかり慣れた(笑)。

今度の仕事は、一応インタビュー原稿も書くけれど、基本的には編集者としての仕事。自分の名前を出して文章を書いたり写真を撮ったりするのと違って、編集者は裏方に徹するべき立場。そういうポジジョン、僕は嫌いじゃないというか、むしろとても性に合う。本づくりの根っこの部分に関われるのが楽しいのだ。

僕の職業について、初対面の人からよく「で、結局、何がメインなんですか? ライター? 編集者? それともフォトグラファー?」と訊かれるのだが、一番フィットするのは「本をつくる仕事です」という答えだと思う。何かの分野で能力値や世間からの評価を高めることには、正直あまり興味が湧かない。あの手この手を弄しながら目指す本を作り上げられれば、僕はそれで十分だ。

「BE-PAL」南アフリカフォトレポート短期連載

southafrica小学館のアウトドア雑誌「BE-PAL」のWebサイトで、2015年9月に南アフリカで参加したプレスツアー取材を基にしたフォトレポートの短期連載がスタートしました。11月4日(水)から毎週水曜日、全部で8回にわたって掲載されます。サバンナの上空を浮遊する熱気球、ゲームサファリで出会った数多くの野生動物たち、アフリカ大陸の南の果ての喜望峰など、いろいろ盛りだくさんでお届けする予定です。よかったら週に一回、ご覧になってみてください。よろしくお願いします。

長い夏の終わり

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約4週間のタイ取材を終え、今朝、東京に戻ってきた。

洗濯機を回しつつ部屋中に掃除機をかけ、荷物を片付けながら、合間に写真のデータをバックアップしたり。頭はぼーっとしているが、そんなに眠いわけでもない。とりあえず、ほっとしてるというのが正直なところ。スピティ、ラダック、南アフリカ、そしてタイ。6月下旬からずっと続いていた旅から旅への日々、長い長い夏が、ようやく終わったような気がしているから。

前から予定していた仕事もあれば、旅の間に新しく入ってきた仕事もあるので、なかなかゆっくり休むわけにもいかないけど、まあ、がんばります。

上の写真は、泰緬鉄道のタムクラセー桟道橋(旧称アルヒル桟道橋)にて。

旅の先にあるもの

また、旅に出る時が来た。明日からタイへ、約4週間。

僕にとって、旅をするという行為自体は、テーマでもなく、こだわるべきことでもない。旅に出て、どこに向かうか。そこで何をするか。旅の先にあるものの方が僕にとっては大切だ。今回のタイへの旅の先にあるものは、とりあえず日々膨大な量のリサーチと撮影のノルマなわけだが(苦笑)、密かに「ここは個人的にもこだわって撮ってやろう」と考えてることも少しはあるので、そういう愉しみも忘れないように旅をしてこようと思う。

帰国は11月1日(日)朝の予定です。ではまた。

「ソトコト」2015年11月号

stkt1511cover10月5日(月)発売の雑誌「ソトコト」2015年11月号の巻頭インタビュー「人の森」で、ラダックで人工氷河などのプロジェクトに取り組むエンジニアであり、教育改革運動SECMOLの創設者でもあるラダック人、ソナム・ワンチュクさんへのインタビュー記事の企画・撮影・執筆を担当しました。同誌のサイトでも記事の一部を読むことができます。