沖縄への旅を終え、昨日の夜、東京に戻ってきた。気温の落差が激しすぎる(苦笑)。
初めての沖縄、しかも目的地はやんばるという、知らないことだらけの土地への旅だった。二泊三日という駆け足の滞在だったので、やんばるの表面をささっと撫でたくらいのことしか見聞きできなかったが、それでも一つひとつの出会いが本当に新鮮だった。その場所を旅してみなければわからないことはたくさんあるのだと、あらためて思い知らされた。
たぶん、いつかまた、行くことになるのだろうな。写真は、天仁屋の高台にて。
沖縄への旅を終え、昨日の夜、東京に戻ってきた。気温の落差が激しすぎる(苦笑)。
初めての沖縄、しかも目的地はやんばるという、知らないことだらけの土地への旅だった。二泊三日という駆け足の滞在だったので、やんばるの表面をささっと撫でたくらいのことしか見聞きできなかったが、それでも一つひとつの出会いが本当に新鮮だった。その場所を旅してみなければわからないことはたくさんあるのだと、あらためて思い知らされた。
たぶん、いつかまた、行くことになるのだろうな。写真は、天仁屋の高台にて。
最近やたらめったら忙しく、編集作業で毎日のように膨大な数の写真とにらめっこしてたから、自分でも意外な気がするのだが、今年に入ってから、仕事でカメラを担いで出かけたのって、2回くらいしかない。それも、申し訳程度に何カットか撮るためだけに。こんなことじゃダメだな、ただでさえヘタなのにさらにサビつく、とは思うけど、いかんせん、ここしばらくの忙しさではどうしようもなかった。
明日からは、2泊3日で沖縄取材。本島のやんばるの方面を訪ねる。ひさしぶりにカメラを手に、初めて訪れる場所を気の向くままに撮り歩くことができそうで、かなり楽しみだ。問題は、明日明後日の天気予報がイマイチなことくらいか。まあ、天気ばかりはなるようにしかならない。雨なら雨で撮れるものもある。
それよりも問題は、明日の朝、4時起きってことだな……それが一番やばい……。
来月下旬に出す予定の本の制作が、どうにか印刷所に入稿できる段階にまでこぎ着けた。あとは色校の段階で慎重にチェックすれば、ほぼ問題なく完成させることができるだろう。
肩の荷が一つ下りて、かなりほっとした気分になっているけど、正直、ちょっとさみしくもある。
自分自身の本を作る時間は、なんだかんだで、楽しいのだ。スケジュールに追われて気は焦っていらいらするし、目は疲れるし、肩は凝るし、寝不足にもなるし、しんどいことだらけなんだけど、でも楽しい。人それぞれに天職と呼べる仕事があるのなら、僕にとっては本づくりがそうなのだと思う。
しんどくも楽しい時間が過ぎていく。そして一冊の本ができあがり、誰かのもとへと旅立っていく。
2冊の書籍の編集作業をほぼ同時進行で抱え、月末からは新規の仕事やWeb連載のためのインタビューもあり、何より確定申告の準備も終わっていないというのに、今週の金曜から、2泊3日で沖縄取材である。自分でも信じ難い。
ほんとに大丈夫なのかといまだに半信半疑なのだが、沖縄に行ったら行ったでずっと取材漬けだし、どこにいて何をしていても忙しいのには変わりないから、もう、開き直るしかない。やれるだけやって、それでどうにもならなかったら、仕方ない。その時はその時で考える。
そんな風にカリカリしながら前の日の夜まで机に向かっていても、出発の朝になって、ダッフルバッグを担いで家を出て、空港行きのバスに乗れば、たぶん、パチンとスイッチが入ると思う。短いけれど、ひさしぶりの旅へのスイッチ。
しかし、ほんとに出発できるんだろうか……(汗)
編集者、特にフリーランスの人が、何よりも守らなければならないのは、他のスタッフの立場なんじゃないかな、と思う。
ずっと以前、ある出版社から本の編集の実作業の仕事を請け負った。著者とのやりとりは出版社側の編集者が仕切っていたのだが、うまくスケジュール管理できていなかったようで、原稿が揃うのが大幅に遅れた。すると出版社側はその遅れを、全部こちらの編集とDTP作業のスケジュールを切り詰めることで埋め合わせようとした。折しも年の瀬で、それに従うと、クリスマスも年末年始もまったく休めないというスケジュールになる。僕はともかく、他のスタッフにそんな理不尽なことを無理強いするわけにはいかない。僕はその指示を拒否して、関係者が多少なりとも休めるように交渉し、それを通した。
プロならクライアントの利益を守るのを最優先すべきなのでは、という意見もあると思う。でもそれは、関係者に「それならひと肌ぬぎましょう」と意気に感じて言ってもらえるようなちゃんとした理由があればのことだ。明らかに理不尽な理由で他のスタッフにスケジュールや作業負担やギャラのしわよせが及びそうな時、彼らを守れる立場にいるのは、間に立っている編集者しかいないし、それでも無理な場合にはスタッフに対して「本当にすみません!」と必死で頭を下げるのも編集者しかいない。
そんなことを考えながらやっているので、僕は今までに少なくとも1社、クライアントを失っているが、そんな取引先とはどのみち長くは続かないし、いい仕事もできないので、まったく、1ミリも気にしていない。その会社自体、なくなっちゃったし。世の中そんなものである。