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振り回される側

今日も昼は暖かくて、強くてぬるい風が吹いていた。今は風は止んだようだが、ぴしゃぴしゃと雨の音がする。

ここしばらく、本当にありえないくらい忙しい日々が続いていたのだが、ようやくここ2、3日、ほんの少し落ち着いてきたような気がする。まあ、多い時で7、8種類くらいの仕事という名の心配事を抱えていたのが、4種類くらいにまで減ったというだけのことだが。とりあえず、ほっとしてはいる。

編集者として仕切る側の方が、ライターやカメラマンとして仕切られるより大変だと思われがちだが、僕としては自分でいろんなことを把握して調整できる方が振り回されなくて済むのでありがたいと思っている。まあ、編集者の立場だったとしても、依頼元に振り回されまくって疲れ果てるというケースもあったけど(苦笑)。

好きなように旅をして、撮って、書いて、本を作る。もしそれだけで生きていけるなら、他に何もいらないとさえ思う。

身体が緩む

すっかり春めいてきた。近所の木蓮の花びらも、散り朽ちる寸前。あと十日も経てば若葉が芽吹くだろう。

午後、六本木で仕事。今日はとにかく暖かくて、シャンブレーのシャツにコーデュロイのジャケットを羽織っただけでも全然問題なかった。ついこの間までダウンジャケットの世話になっていたのに。取材はどうにか無事に乗り切り、帰りに新宿でラーメンを食べ、三鷹ではまほろばで珈琲豆、こいけ菓子店でショートブレッド、たかねで道明寺を買う。

先週末からちょっと体調がイマイチだったけど、寒さが緩んで、身体の緊張も緩んだというか、ほっとした感覚でいる。それでなくても忙しかったり神経をすり減らしたりだったから、なおさらだ。

まあ、その一方で運動不足も極まっているので、フィジカル的に悪い意味でもすっかり緩んでいるのだが。春先にちょっと山歩きでもして、引き締めなければ。

「ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]」

ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]
文・写真:山本高樹
価格:本体1800円+税
発行:雷鳥社
A5変形判288ページ(カラー120ページ)
ISBN 978-4844136958

2009年3月に上梓した僕の最初の単著「ラダックの風息 空の果てで暮らした日々」が、カラー写真のページを倍増させ、書き下ろしのエピローグを加えた「新装版」として発売されます。ラダックについて書かれた本として、ラダックの写真集として、僕が当初から思い描いていた理想的な形に最も近い一冊になったと自負しています。

この本は、全国各地の書店やネット書店のほかに、3月末から5月末まで東京・三鷹で開催予定の写真展や、4月と5月に都内で開催する予定のトークイベント会場でも販売されます。写真展とトークイベント会場で購入してくださった方には、本には未収録のエピソードの小冊子と新旧表紙写真のポストカード2種を進呈します。そうした会場に足を運べない方には、ジュレーラダックの通信販売でこれらの特典を同梱した「ラダックの風息[新装版]限定特典セット」を提供しています。

僕にとって一番大切な、かけがえのない一冊になりました。よろしくお願いします。

木蓮、花冷え

週末、ぐったりしつつも仕事をしてどうにか乗り切り、今日はまた昼から、白金高輪方面で取材。原稿を書いたそばからすぐ次の取材。なかなかにしんどい(苦笑)。

今日は、冷たい雨が一日中降り続いた。外を出歩く時も、ゴアテックスのパーカの内側にインナーダウンとベストとタートルネックセーターを着込み、手袋をはめ、防寒用の帽子をかぶった。ついこの間、カバーオールジャケットとネルシャツで出歩いていたのが嘘のようだ。

ここ数日の冷え込みは、例年と比べてもちょっと珍しいほどだとか。先週の暖かさにつられて咲いた木蓮の花も、あっという間に咲き散ってしまうかと思いきや、この冷え込みにびっくりしたのか、まだ踏み止まっている。来週明けくらいかな、東京で桜が咲きはじめるのは。

頭が重い

目覚まし時計をセットすることなく、昼頃まで寝る。起き抜けはそうでもなかったが、仕事を始めようとする頃になって、次第に頭が重くなってきた。

普段頭痛がする時は、こめかみのあたりがズキズキ脈打つ感じなのだが、今日のはちょっと違う。頭の奥、中心部のあたりから、ずーん、と鈍痛がのしかかってくる。いても立ってもいられないわけではないけど、思考が止まってしまうのだ。原稿を書こうとしても、まったく考えがまとまらない。

熱はないし、風邪っぽい症状もないし、食欲も普通にある。ただ、頭が重い。考えごとができない。

……疲れてるんだな、これは。いろいろありすぎだ、最近。ま、しゃーない。