Tag: Work

取材で水戸へ

日帰り取材で、水戸へ。去年のGW前に行ったのと同じ大学だ。東京駅から特急に乗って、水戸まで1時間以上かかる。水戸駅からはバスで20分。乗り継ぎ時間も半端ないし、やれやれという感じの遠さである。

こういうしんどい遠距離取材の時は、せいいっぱいおいしいものを食べてないとやってらんないので、往路は去年と同様、東京駅地下でイベリコ豚重弁当を調達。取材を終え、ヘロヘロになって東京駅に戻ってきた時は、八重洲地下のエリックサウスで、サバと焼きネギのアチャーリーフィッシュ。おかげでだいぶ癒された。食べ物の力はすごい。

しかしまあ、少しは平和になるかと思ってた5月、全然その兆しが見えない……6月も厳しいことになってきてるし……早くラダックに逃げたい……。

活動限界

昨日の午後は、リトスタでの写真展の件で、ケーブルテレビ局からの取材を受けた。冷静に考えると、3月末からやってる写真展の情報を、なんで会期残り10日ほどの今になって、とも思うのだが……。まあ仕方ない、断る理由もないということで、粛々と対応し、カメラの前で30分ほど質問に答えた。

で、その後は電車で恵比寿に移動し、駅前でラーメンを食って腹ごしらえをした後、代官山蔦屋書店へ。三井昌志さんとのスライドトークイベント、毎度のことながら緊張して、終わった後も記憶は真っ白だったが、どうにかこうにか乗り切れた、と思う。関係者の方々や、見に来てくれた人たちも喜んでくれてたし。

それにしても、同じ一日のうちに、テレビ取材対応とトークイベントのコンボとか……。今までももちろんなかったし、これからもないだろう。緊張と気疲れとで、活動限界は完全に超えていた。やれやれである。

積み残し、なし

ラダックの風息[新装版]」が発売されてから、1カ月半ほど過ぎた。出版記念関連のイベントや展示は、今月も来月もその先も、まだまだいろいろ続くのだが、この本に対する自分の気持は、ある意味とてもすっきりと整理できたように思う。

ああ、これでやっと、積み残しがなくなったな、と。

ラダックで一人、無我夢中の体当たりであちこち旅をしながら過ごしていたあの頃から、今に至るまでの日々。撮り続けてきた写真、書ききれないでいた言葉。それらをようやく、一番納得のいく形で、一冊の本に凝縮させることができた。だからもう、今までの自分が取り組んできたことをふりかえって気にかける必要はない。これからの自分が何をすべきなのか、何を新たに積み上げていくべきなのか、そのことに集中していける。今、はっきりと、そういう気持になった。

ラダックで、あるいは別のどこかで、何かを追い求めて。その姿は少しずつ、うっすらと見え始めている。

アクセルをゆるめて

世間で言うところのゴールデンウイークも、今日で終わりらしい。今年は隙間の平日にうまく休みが取れれば大型連休にできたので、海外に行った知り合いも多かった。

僕はというと、途中で里山歩きを少ししたり、ジャイルスのフェスに行ったりはしていたものの、結局、ほぼずっと仕事の続きだった。6日に取材が入っていたし、連休前までの取材分の原稿、Web連載の原稿、十日後のトークイベントの準備など、いろいろあったのだ。まあそれは仕方ない。むしろ、連休の影響で外から余計な電話やメールが来なくて静かだったので、作業がはかどって助かったくらいだった。

これからしばらくは、僕自身が進行をコントロールできる仕事の割合が増えるので、かなりほっとしてもいる。それで今になってあらためて感じているのは、俺、疲れてたんだな、ということ(苦笑)。文字を目で追うのが気持ち悪くなるくらい短期間で大量の原稿を書いていたし、取材であちこち長時間出歩いて身体も気力も消耗していたし、正直どうでもいいアホらしいことに振り回されたりもしてたから、当然の結果とも言える。

ちょっとアクセルをゆるめて、しっかり休もう。ちゃんと寝て、自分でメシ作って食って、好きな音楽を聴いて、好きな本を読む。たとえほんのかりそめでも、そういう時間が必要だ。でないと、心がぱさぱさになる。

我に返る

ゆっくり寝て起きて、朝昼兼用につけめんを寸胴で茹で、一念発起して、部屋中に掃除機をかけた。ものすごくひさしぶりに掃除をした気がする。

午後の写真展会場での在廊を終えた後、スーパーに寄って食材を買い、夜はこれまたものすごくひさしぶりに米を炊き、おかずに里芋と豚バラの煮っころがしを作った。パスタやラーメン以外でまともに自炊をしたのは、いったいいつ以来だろう。

考えてみればここしばらく、というか2016年になるかならないかのうちから、本当にありえないくらい、仕事でしっちゃかめっちゃかな状態が続いていた。こういう日常の当たり前なことで、ようやく少し我に返れたようだ。

……とはいえ、6月頭からは1週間ほどブータン、7月中旬からは1カ月ほどラダック、8月下旬から南東アラスカに2週間、10月は恒例のタイ取材4週間。2016年の後半は、日本にあまりいない日々が続く。まあ、それはそれで、僕らしいといえばそれまでか。