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昔の同僚たち

午後、町田駅で待ち合わせ。友人の一人が目の手術で入院していたので、何人かでお見舞いに行くことにしたのだ。といっても、その友人は予定より早めに退院した後だったので、町田のマーカーズカフェという店でお茶を飲みながら、互いの近況報告をするという感じになったのだが。

彼らは、十年ほど前に働いていた某出版社の元同僚たち。その出版社では、何をやらせたいんだかさっぱりわからない人事にさんざん振り回されたから、正直、あまりいい思い出は残っていない。でも当時、同じフロアで働いていた人たちとは、意外と言っては何だが、未だに緩いつながりが続いている。お互いいろいろあったから(笑)、妙な連帯感が生まれているのだろう。

当時の同僚たちの中には、いろんな事情で、出版の世界から足を洗ってしまった人も少なくない。僕がフリーランスの立場で本作りに携わり続けて、どうにかこうにか生活していけているのは、たぶん、相当にラッキーなのだと思う。

ちなみに、お見舞いで訪ねた友人からは、こんなものをもらった(笑)。

日帰りで徳島へ

今日は徳島での取材。朝、吉祥寺から直行バスで羽田空港へ。このバス、何気に便利。取材道具やカメラを担いだままラッシュアワーでもみくちゃにされずにすんだので、助かった。

チェックインから搭乗までの手続きは、バーコード読み取りでサクサク処理されるので楽だった。日本航空を使うのは初めてだったのだが、キャビンアテンダントさんたちが軒並み超美人だったのにびっくりした。やさしいし、感じがいいし‥‥日本ではあれが当たり前なのか? まあ、僕の中での比較対象はエアインディアだから(笑)、余計にそう思うのかもしれない。

徳島の第一印象は‥‥ひさびさに、僕の故郷の岡山と肩を並べる田舎に来たな、という感じ(笑)。何にもないなあ、人も少ないなあ、と思う間もなく、一両編成の電車で取材場所まで移動。取材は滞りなく進み‥‥というわけにはいかなくて、先方の都合で想定外の事態が続発。だが、トータルで三時間以上粘って、どうにかこうにか材料を揃えた。しかし、これをまとめるのは、まじで力業だな‥‥。

そんなこんなで、ろくに観光する時間もないまま、最終のフライトで羽田にとんぼ返り。さすがに、つ、疲れた‥‥。明日はラダック写真展会場でのトークイベント。早くスイッチを切り替えねば。

普通の人の声

来週から、ひさびさにインタビューの仕事が立て続けに入っている。「ラダックの風息」とかを書いてはいるけれど、僕のライターとしての主戦場はインタビューだったので、ある意味、一番慣れ親しんだ作業だ。

同業者の中には、有名なタレントやアーティスト、文化人などにインタビューすることに仕事のやりがいを感じている人もいるが、僕はどちらかというと、普通の人にインタビューすることに面白味を感じる。今はまだ有名ではないけれど、興味深いことに取り組んでいる人。そういう人に出会うと、まるで金脈を掘り当てたような、ほくほくした気分になる。等身大の目線から語られた言葉には揺るぎのない実感がこもっていて、本当に魅力的だ。

これからライターになろうと考えている奇特な方は、有名人にインタビューすることを目指すより、普通の人の声に耳を傾けることから始めた方がいいのではないか、と個人的には思う。まあ、逆に僕の場合、「AKB48にインタビューしてくれ」と発注されても、うろたえて右往左往するだけだが(笑)。

地方取材

朝から氷雨が降り続く一日。秋をすっ飛ばして、一気に冬になってしまった。でも、週末には台風が来るらしい。地球はいったいどうなってるのやら。

今週は特に急ぎの仕事もなくて、割とのんびり過ごしているのだが、来週からいきなり忙しくなる。火曜日に、徳島県まで取材をしに行くことになった。しかも日帰りで。翌日はラダック写真展会場でのトークイベントがあるので、ついでに観光とかしている暇はない。飛行機で往復とんぼ返り。まあ、それで交通費が出るのだからありがたいけれど。

水曜日はトークイベント。木曜日は都内で取材。金曜日はまだ未確定だけど、埼玉で取材の予定。で、再来週の月曜日は、京都まで取材をしに行くことになりそうだ。自分のキャリアの中でも、短期間にこれだけの地方取材が集中するのは珍しい。

まあ、取材をしたらその原稿を書かなければならないわけだし、例によってスケジュールに余裕はないから、とりあえず、倒れないようにがんばるか。

人に教える

昼、リトスタでランチミーティング。以前ちらっと書いた、講師のような仕事の件で、先方の担当者さんが遠路はるばる訪ねてきてくれたのだ。からりと揚がった海老フライをいただきつつ、話を伺う。

仕事の内容をざっくり説明すると、ある地方自治体が設けているプログラムに参加している一般の方々が書いたレポート記事を添削し、どこをどうすればよりよい文章になるか、ミーティングの場で教えるというもの。うーん、僕に務まるのかな‥‥? 今の自分の書き方は、場数を踏む中で感覚的に覚えてきたことで、誰かから教わったことはほとんどないし‥‥。

僕の両親はどちらも高校の教師で、妹も高校教師になり、高校教師の旦那さんと結婚した。親戚たちの職業も高校教師ばかりで、要するに、教師一族のようなものだ。だから僕は(天の邪鬼だからというのもあるが)教師という職業に対してアレルギーのようなものを感じていて、大学でも頑として教職課程を取らなかった。そんな僕が、めぐりめぐって人に文章の書き方を教えるというのだから、不思議なものだ。逃れられぬ宿命というところか。

「とりあえず、ブログを毎日書いてみましょう」とでも教えてみるかな(笑)。